2005年7月22日・23日

帰りにバイクの故障で完結しなかった前回の日光ツーリングのリベンジに再び日光に行ってきた。
本当はどこでも良かったんだけど、日光は一泊だと距離的にも近からず遠からず、
飛び込みで行っても大丈夫なキャンプ場もいくつかあるし、修理したバイクの
テストを兼ねていくにはちょうど良かろうと金曜の夜に決定。
経費削減とごみの減量を考えて、自宅で豚肉たっぷりのカレーを作り容器に詰め、
キャンプ場では温めればよいだけにしておいた。
今回は食パンを持参してカレーに付けて食べるので、飯炊きは無しなので本当に簡単クッキングだ。

出発は午前10時。
すいぶんとのんびりした出発になったが、これはいつものこと。
直前に雨がぱらつき若干の不安もあったが、別にどうにでも予定変更はできるので気軽に出発。
もう泊りがけのツーリングと言ってもなんの気負いも無い。
600円節約するために、羽田まで産業道路で都内に入ってから首都高に乗った。
順調に東北道を走り宇都宮インターから日光・宇都宮道路に入る。
ちなみに節約した高速代600円は途中の蓮田SAで豚マンと餃子ドッグに化けた。
日光宇都宮道路は先月末から料金が値下げになったようだ。
620円が450円になって、わずかとはいえちょっとうれしい。

もともと道路建設費が償還されれば、すべての道路は無料開放されるはずだった。
ところが道路公団・建設省(現国交省)と地元の利権に群がる政治家、業者のエゴでいつのまにか
馬鹿高い高速代がまかり通っている。
しかもバイクは軽自動車料金で首都高に至っては普通車と同じ料金をむしりとられる。
まったく不合理極まりない。
ついでに言えば、なぜ首都高の神奈川線だけ別料金なんだ?
横浜から都心まで首都高で往復すると2600円かかる。
民営化によって抜本的な改革が進む事を願ってやまない。

さて日光に近づくにつれて気温が下がってくる。
PAで長袖のTシャツを上着の下に着込む。
二つのトンネルを抜けて清滝で有料道路は終わり。
前回のツーリングで走ったR122への分岐点となる細尾の交差点を過ぎ、いろは坂のふもとに14時過ぎに到着。
坂の上は厚い雲が覆い尽くしている。
中禅寺湖は多分雨だろう。
気を引き締めて上り専用の第一いろは坂の最初のコーナーへと車体を傾ける。

標高1173m地点 濃い霧がたちこめる

案の定途中から坂は濃い霧に覆われ、ヘルメットのシールドも細かな水滴で視界が奪われる。
途中の駐車場で合羽を着込む。
視界は2台前の車が見えないほどで、濡れた路面もあり超低速走行でコーナーをクリア。
明智平を過ぎてからは対面通行になるので、より慎重に中禅寺湖に到着。
湖も霧の中、土曜日だと言うのに観光客の姿もまばらだが心配した雨は降っていなかった。
徐々に霧が晴れた湖畔の道路を、前回キャンプした菖蒲ケ浜よりもさらに上の戦場ヶ原キャンプ場を目指す。
しかし場所がわからずに道をうろうろ。
戦場ヶ原はハイキング・トレッキングの人々で賑わっていた。
結局キャンプ場が見つからなかったので、もう少し先の湯ノ湖の畔、日光湯元キャンプ場でテントを張ることにした。
スキー場のゲレンデを利用したキャンプ場はすでに何組ものファミリーキャンパーが歓声を上げている。
なるべく静かなところが良いので、サイトのはずれの木の下に場所を決める。
傾斜も無く良い場所が確保できて満足しながら近所を散歩することにした。


 

 

 
良い場所確保 広大なサイト 上は初級者用ゲレンデ

キャンプ場の管理棟になっているはずのロッヂは営業しておらず、トイレは少し離れた休暇村前の公衆トイレまで
行かなくてはならない。
水場もサイトの一番下にあるだけなので使いやすいキャンプ場とは言えない。
無料なら何の文句も無いが料金は1000円。
しかし巡回してくるはずの係員の姿はない。

公衆トイレの中で揺れを感じた。
あれ地震かな?
そんな程度の大した揺れではなく、すぐに地震があったことすら忘れていたが。

美しい木々に囲まれた散歩道を歩き湯ノ湖の湖畔に出る。
夏休みに入ったので林間学校なのだろうか、子供たちの姿が目立つ。
薪が積み上げられてキャンプファイアーの準備が進んでいる。
夏の夜の良い思いでが作られるとともに、自然を愛する大人になって欲しいなんて思う。

新しいテーブルもセットして良い雰囲気でキャンプの夜を楽しむ準備はできたが
夕食を済ませ暗くなる前には寝てしまい、結局ランタンを灯すことさえなかった。
夜中の気温は15度くらいでさすがに涼しいが、このくらいがちょうど良い。
さすがに標高が1500m近いだけの事はある。
食事のあと、わざわざ持参したPCでブログを更新しようとしたらFOMAは圏外。
movaはバリバリに3本立ってるのに!
やっぱり旅人にはまだmovaだなあ。


キャンプ場の周囲を散歩

厳かな古木 素敵な東屋 湯ノ湖

なんとも素朴な観光センター
温泉はこの建物のウラにある   
 
はるにれの湯(男湯)
4,5人が入るといっぱいになる位の
こじんまりとした湯船だ  

湯元温泉の公衆浴場はるにれの湯は朝7時から営業開始。
ということで7時過ぎに朝風呂に向かう。
硫黄の臭いが漂う白濁した湯は、これぞ温泉と言う感じでぼーっとした起き抜けの体が一気に活性化する。
体中の血が活発に巡るのがわかるようだ。
こじんまりした湯船で窓にガラスは無い半露天風呂で、外の林の緑が眼に鮮やか。

テントに戻り朝食を済ませ(朝もカレー)のんびりと撤収していると、ビジターセンターの係員が集金に訪れた。
管理棟のロッジは営業していないし、トイレは離れた公衆トイレまで行かなければならないので、
無料開放してるのかと思ったら、しっかりと金取るんだ。
もう別のライダー3人は出発しちゃったよ。
まあ国立公園の環境整備の一助になれば良いだろうと千円を支払う。
だったら昨日ビジターセンターに行ったときに、ちゃんと受付してくれれば良いものを・・・


一度、竜頭の滝近くのガソリンスタンドまで戻り給油。
レギュラーがリッター130円、高っい!!
再び戦場ヶ原に戻り、光徳から林道に入る。

木立の間を抜けて林道に向かう 熊笹が茂る明るい樹林

これから川俣温泉まで林道越え。
道幅は狭いが舗装はされていて路面はそれほど荒れていない。
遠くの山並みがきれい
途中の道には太郎山への登山客を乗せたバスが何台も駐車していた。
乗用車がすれ違うのがやっとの道が続き、峠からは一気に下り川俣温泉に到着。
橋の上で何人もの人が下を眺めているので、バイクを路肩に止めて覗き込んで見る。
橋の下に組まれたやぐらから蒸気が吹き上げている。
間欠泉で定期的に橋の高さぐらいまで吹き上げ上げるらしい。
先客に聞くと10分前くらいから待っているとの事。
40〜50分に一回の割合で噴出するのなら、最大待っても40分だ。
せっかくだから見てみようと橋の上で、今か今かと吹き上げるその瞬間を待ち続けた。
川俣温泉の間欠泉
4,50分に一回30mくらいの高さに吹き上げる・・・
はずだったが
 展望台の吹き上げ予想時計は消えたまま


橋の上でもうそろそろか・?いよいよか?と待つこと1時間以上。
結局12時を過ぎても吹き上げず、涙を飲んで先に進むことにした。
こういう時って、行った後すぐに盛大に吹き上げたりするんだよなあ。
ちなみに待っているときに電話があり、昨夜の地震の大きさを知らされて慌てて自宅に電話。
幸い被害はまったく無くほっとした。
さて出発と思ったらミラーにトンボが。
心優しい私はトンボが飛び立つまでさらに10分待ったのでした・・・
そんな訳は無く、即エンジン始動、出発!
とんぼの奴、慌てて飛んで行きよった。


川俣湖を望む店「またぎの里」で昼食(手打ちそば・岩魚の塩焼き・山菜・ご飯・味噌汁の定食)2500円也

その後は大笹牧場で休憩し、霧降有料道路は使わずに狭い道を今市に下りて杉並木を通り、
宇都宮インターから東北道で帰宅。
時速100km平均で走行しても特に異常はなかったので、バイクのほうは完全復活といっても良さそうだ。
途中無性に眠くなったので初めて「眠眠打破」をコンビにで買って飲んでみた。
やっぱ効くね、高速走行中は全然眠くならなかったから。
でも夕方から急に眠くなったから持続時間は長くなさそう。


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