2005年6月25日・26日

前回のツーリングで発症したトラブルはエンジンオーバーホールを必要とする重症だった。
なんとか修理も終わり、調子の確認を兼ねて日光にでも行って見ようと東北道を北上した。
一応、中禅寺湖畔でキャンプをする予定だが、基本的には行き当たりばったりのツーリング。
しかし今日は暑い、しかも眠い。
ただ宇都宮から日光に行くのもつまらないので、佐野藤岡インターで降りて国道50号を足利方面へ。
足尾を抜けて日光に入るつもりだ。
途中何気なく見かけた桐生明治館に入ってみた。

桐生明治館

群馬県衛生所として建てられ、その後様々に転用された。
150円払って入って見たが二階は貸切で見学できず
展示物もいまいちだった。
外から眺めるだけで十分だったかな?

ここでもう予定変更。
せっかく近くまで来たので赤城山に寄り道することにした。
実は赤城山は初めて。
裏道を通って登ったので、道の狭さに驚き。
クルマがぎりぎりすれ違える道幅で傾斜もきつくカーブも急。
小沼まで上がって一休み。
鳥の声と虫の声で、まるで山が鳴いているよう。
さすがにここまで来ると風が爽やかだ。

その後ロープウエ−の駅や大沼を経由して沼田方面に下ったが
そちらの道路は道幅もあり走りやすかった。
せっかくの山の上からの眺望も霞がかかっていて期待はずれ。
しかも山頂付近でも30度ある気温にもびっくり!

つつじが咲き、うるさいほど蝉の声が響いた
小沼
この下にサントリーモルツで使われている
「ご神水」があるが、暑い中歩く気がせずにパス
せっかくの眺望も霞がかかってもやもや・・・

赤城山を下り日光ロマンチック街道に出た。
冬場にスキーでは何度も通ってはいたが、一度も見ていなかった吹割の滝を見物。
残念ながら水量が少なくちょっと迫力不足。
現場の係員もあと一ヶ月早ければ良かったのにと言っていたが、
これではとても東洋のナイアガラとは言えないなあ。
  
吹割の滝 正面から
吹割の滝 後ろから


白根温泉で休憩し「薬師の湯」で露天風呂に入る。
1000円のところを600円に割引中だそうだ。
1000円なら高いが600円ならまあ妥当か。
国道120号のすぐ横に建物があり、露天風呂は大きくてゆったりと入っていられる。

金精峠を越えて久しぶりの日光。
湯ノ湖を眺め、湯滝に寄った。
こちらは迫力満点で、マイナスイオン出まくりだ。
豪快な湯滝
滝壷までフライフィッシャーが入っているのにびっくり!


中禅寺湖のほとり、菖蒲ヶ浜キャンプ場が今夜の寝床。
さすがにこの時期はキャンプ客も多く子供の声があちこちで響いている。
こちらは食事も終り一人の夜は寝るだけだ。
蛍が見られると良かったのだが、残念ながらちょっと時期が早かったようだ。
中禅寺湖のほとりにあるキャンプ場
サイトへはこの橋を渡る
クルマもバイクも入れないので荷物はリアカー利用

下は柔らかな草地
木陰で中々快適な場所に設営完了
サイトはこんな感じ
ポールを持参して前室をタープ仕様にしてみた

翌日はのんびり10時ころ撤収。
久しぶりに華厳の滝に行ってみる。
駐車場で100円だかの料金を取られ上から滝を覗き込む。
これで良いかなとも思ったが、金を払ってエレベーターに乗るかしばし思案。
せっかくだからと下まで行った。
料金530円は高いけどやはり下から見る迫力は段違い。
水しぶきがここまで飛んでくる。

華厳の滝は小学校の修学旅行以来、4,5回訪れているが写真が残っていないので
今回写真が撮れて良かった。
ただデジカメが壊れて携帯のカメラしかないのが残念。

上から見た華厳の滝はちょっと木が邪魔

エレベータで下まで降りるとさすが日本3名瀑
いつ見ても美しい

第2いろは坂を下り足尾方面に右折。
廃坑になった足尾銅山をトロッコ電車に乗って見学。
期待していなかったけど以外に面白かった。
坑道の中は暗くひんやり。
この坑道は上下左右に広がり、その総延長はなんと1200kmにも及び東京・博多間の距離に
匹敵するそうだ。
私はその区間をバイクで3日かかったぞ。
すごい距離だ。
中は江戸時代から明治・大正・昭和と掘削技術の進歩や、掘削作業者の衣装や生活を
人形を使い展示してある。

小さなトロッコ電車で坑内に入る
坑道入り口
自分の仕事にも密接な関係がある銅。
知っているようで知らなかった銅のあれこれ。
昔から貴重な金属資源として重用され
幕府直轄の銅山として栄え、明治・大正・昭和
と国家の発展に寄与する反面、多くの公害問題
を抱えていた足尾銅山。
何気なく立ち寄ったが来て良かった。

江戸時代に鉱石を背負って運んだ人夫
(この顔はいい味出してる)

外に出ると眩暈がしそうなほど暑い。
渡良瀬川に沿って道は桐生まで向かう。
川にはフライで魚を狙う釣り人の姿があちこちに。
しばしバイクを止めて眺めたが残念ながら目の前で釣り上げる場面を見ることはできなかった。
磯釣りもそうだけど、渓流釣りも根気のいる釣りだなあ。

川に沿って渡良瀬渓谷鉄道の線路が見え隠れする。
昨夜から腰が痛んで仕方がなかったので、水沼駅にある温泉「せせらぎの湯」(入浴料500円)
に入って腰を温める。
その甲斐があったか、いくらか楽にはなってきた。
途中のドライブインで昼食の舞茸ラーメンを食べ、桐生市から国道50号で太田市に入ったところで
悲劇は起きた。
道路の上からでも泳いでいる魚が見えた
トラブル前、最後の写真。
この時点ではまったく前兆はなかった。


群馬県太田市で信号待ち中に突然エンジンが停止。
何度セルを回してもエンジンがかからず、キックで始動を試みても駄目だ。
いつも点検・修理を依頼しているモータースに電話して、どういう原因が考えられるか聞いてみた。
症状からするとエンジンにガソリンが行っていないようなので、燃料ポンプのトラブルが濃厚だが
取り合えずプラグのかぶりを見てみようと思い、アヴェニスのカバーを外す。
しかし貧弱な車載工具ではプラグを外す事もできず途方に暮れた。
目の前のマクドナルドで休憩して方策を考えたが、結局バイクを現地に置き電車で帰ることにした。
現場近所の会社の駐車場の隅にバイクを置くと、電話で呼び出したタクシーで東武線の大田駅まで
行き、荷物をコンビニから宅急便で送る手配をして、東武線、JRと乗り継いで帰宅した。
アヴェニスはこのところトラブル続き。
いよいよあいつともお別れか?
一気に疲れが出た。


翌日、バイクを止めた会社に電話をして経緯を説明し、しばらく置かせてもらうことを了承してもらう。
そうは言っても長期間放置しておくわけにも行かないので、翌火曜日に回収に行った。
いつも世話になっている、自宅近所の親子でやっている青山輪業に車を出してもらい3人で出動。
首都高・東北道を経由して佐野藤岡インターで降りて、国道50号を足利方面へ。
出発から3時間弱で現地に到着。
まずは無事にバイクがあって一安心。
会社の人が駐車場の奥のほうに移動してくれていた。
受付に行ってお世話になったお礼を言ったのだが、とても感じが良い対応。

フジタコーポーレーションさん
お世話になりました
突然、立ち往生してしまった交差点
しばらく茫然自失だった
乗ってきたワゴン車の後部に
バイクを乗せて固定
青山輪業の親子
わざわざ遠くまでありがとう



帰りはちょっと渋滞にはまったが無事に19時過ぎに到着。
果たしてどこが悪いのか心配しながらバイクを預けて帰宅。

翌日夜修理が終わったとの連絡で引き取りに行ったが、故障箇所はキャブレター。
ジェットニードルのOリングが磨り減ってピストンが動かずに燃料が行っていなかったのが原因。
修理はOリングを交換しただけで済んだので意外と安く上がりほっと一息。
出張費も二人が一日つぶしたのに安くしてもらって助かった。
これで完全復活と願いたいものだ。
宗谷岬まで行けばアベニス君も本土縦断達成となるのだから、それまでは現役でいてほしい。


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