2005年5月21日・22日

かねて走ろうと思っていた秋葉街道。
2泊3日できるときに行こうと今まで行かずにいたが、急に思い立って一泊で走ることにした。
静岡から長野に抜ける国道152号線、通称「秋葉街道」は中央構造線の上を走っていて
天竜川に沿って南アルプスを抜けて諏訪まで通じている。
まずは東名で磐田まで行ってそこから北上して、適当な所で野宿するつもり。

土曜日は朝5時に自宅を出発。
天気は晴れで絶好のツーリング日和。
順調に東名を走行中、足柄SAの手前で急に失速。
持病の高速全開での失速症状が発生してしまった。
足柄SAでしばらく休憩しがてら今後の予定を検討しなおす。
高速走行を続けるのは無理と判断して御殿場ICで降りて、富士五湖を周りながらこれから
どこに行くかを考える事にした。
駆動系からも異常音がして、このまま帰ろうかとも思ったがもう少し様子を見る事に・・・

山中湖を眺め、忍野八海を初めて訪れる。
近くまでは何度も来ているのに、意外や初めて訪れた忍野八海。
イメージしたよりもこじんまりしたところだったけど、水の美しさは見事。
でも丁度、蚊の孵化の時期で水面は蚊がいっぱいで、ちょっと雰囲気を壊していたのが残念。
富士山の伏流水が湧き出す池からの清流はさすがに透き通り、川面の緑を引き立てる
こういう風景は大切にしたい


快晴の空に富士山の姿が美しい。
道の駅で休憩し、隣の温泉に入ろうと思ったが、時間が早くまだ営業前で入れなかった。
しばらく休憩し、のんびりペースで西湖を通り富士の樹海の中を本栖湖へ。


本栖湖から見た富士山
これだけでも来た甲斐があるというもの


ところが本栖湖の湖畔でデジカメが突然不調になってしまい、撮影不能に。
記憶メディアを入れる部分の蓋が閉めても開いたままのエラーが出て撮影状態にならない。
携帯のカメラしか使えない事態に・・・

本栖湖畔をまわり本栖道を経て身延方面へとコースを取った。
興津川の上流に無料のキャンプ場があるのでそこへ行ってみようと思ったのだ。
関東近辺で無料のキャンプ場は少ないので、情報収集を兼ねて行ってみる事にした。

本栖湖を出て道は一気に下り坂が続く。
しばらくすると南アルプス連峰が望める展望台があった。
3000m級の山はまだ雪を被り、見ているだけでも爽やかで涼しげな気分になる。


赤石岳や荒川岳が白い山の頂を輝かせ、頭上の飛行機雲も美しい
(携帯のカメラでもそこそこ撮れるものだ)


坂を下り切り下部温泉の手前の「道の駅しもべ」で休憩。
ここはきれいな公園もあり良い野宿ポイントにもなりそう。
このあたりは蛍がいるらしいので、また蛍の見える時期に来て見たいものだ。

身延市に入り富士川に沿って走る国道52号線を興津方面に下った。
「道の駅とみざわ」で今年初めての鮎の塩焼きを食べる。
お茶のサービスがあって、香ばしい鮎の塩味のせいか、お茶がとても美味かった。

道の駅しもべ 道の駅とみざわ


目的地の森林公園やすらぎの森黒川には2時頃に到着して本日の行動は終了。
解禁したばかりの鮎釣りで賑わ興津川の上流にあるキャンプ場。
木々のそよぐ音、川のせせらぎがビールの味を引き立たせる。

なおこのキャンプ場は予約が無いと利用できない。
自分は知らないで管理人がいなかったので空いている所にテントを張って
あとから管理人に申告したら、非常に困った顔をされた。
まあ空いていたので、既成事実で利用させてもらったが当日ふらっと行っても利用できないのでご注意を!

サイトの横は川が流れ、子供たちが
水遊びに興じていた
川の本流は鮎を狙う釣り人でいっぱい
興津川は静岡県で鮎の解禁が一番
早い川で20日解禁だったそうだ


早起きした事もあり夕暮れとともに早々に就寝。
すぐ近くに温泉施設があるのに目が覚めたときはすでに温泉の営業時間は終わっていた。


日曜日はキャンプ場の前の道端になっている野苺を摘んだりしながら、8時にキャンプ場を撤収。
国道52号を下り、目の前に駿河湾が広がる国道1号にぶつかると、そのまま沼津、箱根方面へ。
相変わらずエンジンからは異音がしており、なるべくエンジン回転を上げないように走行する。
途中、由比漁港で今が旬の生サクラエビと生シラス(いずれも冷凍)を購入して、箱根の峠越え。
霧の名所、箱根はやはり濃い霧に包まれていた。


芦ノ湖を過ぎてどこか日帰り温泉に入ろうと思ったが、時間が早く(まだ午前10時前)適当な
温泉が見つからない。
あまり料金の高いところもいやだしと走りながら探していたら、宮之下温泉で公衆浴場を発見。
料金はうれしい300円。
箱根宮之下温泉「太閤湯」
建物は質素だが源泉かけ流しで
熱目のお湯が心地よい
窓の外は谷になっており
深い緑が目に優しい

すっかり温まり体の疲れも抜けて、小田原まで一気に駆け下りる。
と言いたいところだが箱根湯本駅までは渋滞でノロノロ。
湯元を過ぎてやっと流れ出し、あとは国道1号をひたすら走り午後2時ころ帰宅。
いつ止まるか不安だったマシンは何とかたどり着いてくれた。


ボイルしたり干したサクラエビは何度も食べた事があり、正直それほど美味しいとは
思わなかったが、生のサクラエビは初めて。
帰宅途中に買い込んだマグロ(赤身)・アジと一緒に、お造りにしてみた。
で昼間からサッカー(キリンカップ)を見ながら冷えた発泡酒をグビグビ。

イケルじゃん!
サクラエビ美味いよ。
ピンク色に透き通った身はほのかな甘みがあって、小さくてもしっかりと海老の味を主張している。
夜はご飯にサクラエビとシラスを半分づつ乗せた「由比の二色丼」
これはちょっと贅沢だよね。
う〜ん、満足。

マシントラブルで秋葉街道への旅は断念。
日帰りでも周れるようなツーリングコースになってしまった。
でもいろいろあったけど、悪い旅では無かったな。
秋葉街道へのリベンジはいずれ・・・


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