昨年9月以来久々の式根島。
横浜大桟橋は乗船待ちの客で賑わっていた。
新島でトライアスロン大会があるとのことで、自転車を持った客が目立つ。
キャンセル待ちで取れた特一等の席は運良く下段のベッドで、家から持参したビールを飲むと
早々にベッドに潜り込み、幸いなことに5時ころまでぐっすりと眠れた。
大島を過ぎ利島に到着するころ甲板に出てみる。
久しぶりに見る利島の姿。
小さな富士山が海の上にぽかりと浮かんだようなその姿。
山の上には雲が傘のように漂う。
いつ見ても飽きない形だ。
鵜渡根群島を左に見て新島の姿が徐々に大きくなってくる。
新島ではトライアスロン大会参加者が続々と降りていく。
新島港の向こうには式根島の姿が見える。
今日の海は珍しいくらいにべたなぎだ。

大桟橋から見る横浜の夜景 かわいらしい利島の上には
雲がぽっかりと浮かぶ
釣り人の憧れ、鵜渡根群島
このべたなぎならどこの磯でも
上がれそう
新島港に到着
向こうに平ぺったい式根島
その奥には神津島が見える
野伏港が近づいてきた

新島から20分で式根島野伏港に到着。
出迎えの民宿のおやじさんと久々の再会。
行き付けの民宿の家族には病気していたのかと心配されてしまった。
部屋に荷物を置くと、いつものように食堂でコーヒーを飲んで一休み。
おじちゃん、おばちゃんと一時間ぐらい雑談して、ようやく釣りに出発することにする。
久々なので桟橋で気楽にやることにして、おじちゃんに桟橋まで送ってもらう。
ここ最近はサバばっかりでメジナはあまり出ていないということだが、とりあえず竿を出してみよう。
釣り人の姿も少なく、桟橋の左側を攻めてみることにする。
潮が左から右にものすごい速さで流れている。
こませを撒いても餌取りの姿も見えない。
投入したウキはあっという間に右側に流されていく。
20分ほどは当たりも無く、餌も食われなかったが、こませが効いてきたのかすーっと糸が走り
合わせると小気味良い手応えが竿をしならせる。
ぐいぐいと潜り込むメジナの当たりだ。
2号竿に道糸3号、ハリス2.5号、桟橋では余裕の強さだ。
しばらく竿で矯めるとじわじわと魚が浮き上がってくる。
姿が見えた。
間違いなくメジナだ。
慎重にタモ入れして今年の第一号となる獲物をゲット!
35cmの尾長メジナだった。
最初としてはまずまずのサイズ。
がん玉を付けず完全にふかせ状態でこませと同調させたのが良かったようだ。

ひさしぶりのタモ入れでもたもたしたけど
無事に取り込み成功。
いつ見てもメジナの魚体は美しい。
釣り座は桟橋の手前側
写真奥に仕掛けが流れて30mくらいで
ヒットした。

その後、立て続けに同じようなサイズを釣り上げる。
ひさびさの釣行なのに絶好調の出だし。
もやもやとした当たりでトビウオがかかって、こいつは晩飯のおかずに刺身にしようとにんまり。
最大40cmを筆頭に10尾のメジナを釣り上げ、大きなムロアジも釣れてついにクーラーに入りきらなくなり
潮の流れも変わりサバばかりが当たるようになったので、まだ明るい17時半ころに納竿。
なんと今年最初の釣行は自分の釣り人生で一番の大釣り体験となった。
心残りは一番強い当たりがありしばらくやりとりした後、ばれたので針が外れたのかと思って見たら
針が折れていたこと。
あれは何だったのかなあ?
引きはメジナの引きだったと思うけど、でかいササヨだと思ってあきらめよう(笑)

宿に戻って釣果の写真を撮ると、メジナのワタとエラを取って冷凍庫に入れる。
これだけあれば当分メジナの刺身が楽しめる。
同宿の釣り人はさっぱりらしく、自分ひとりが爆釣モード全開だったらしい。
あれだけ通いつめているときは、なかなか釣れないのに、久しぶりの釣行で気負わず竿を出したらこの結果。
皮肉なものだと苦笑いがでてしまう。
先ほどより良型、40cmジャストは
本日最大サイズ
本日の釣果
メジナ28cm〜40cm 10尾
トビウオ 30cm 1尾
ムロアジ 40cm 1尾
その他サバ 2尾・イスズミ 1尾
2リットルのペットボトルとの比較で
大きさはわかると思います。

魚のお土産は十分できたので日曜日は釣りはやらずに、朝食をすませると散歩がてら明日葉摘みに出かけた。
いつもの場所を探し回りながら島を半周し、開発センターのインターネットコーナーで少しブログの編集も行う。
大きなビニール袋に半分くらいの明日葉を摘んだので、こちらのお土産も十分。
船の出船時間まで民宿でコーヒーを飲みながらのんびり。

やはり島はいいなあ。
すごく心が癒される。
まあ癒されるほど心が痛んでいるわけでもないのだが、とにかくリラックスできる。

今朝は昨日とは打って変わって風が強く、桟橋の釣り人もさっぱりのようだ。
なんか今回の釣行は本当にめぐり合わせが良く、ついていたとしか言えない。
まあ、こんな良い思いはそうそう無いだろうと思いながら、帰りの貸切の特一等船室でこの釣行記を入力している。
ベイブリッジをくぐり横浜港が見えてきた。
心配した雨の気配もなさそうだ。
帰宅してから魚をおろすのが一仕事だな。

このくち展望台からの眺め
向いの新島との間の海峡は
非常に潮流が速い
石白川海岸
夏は海水浴客で賑わう
白い砂浜が美しいビーチ
この日は人影なし
足付港から島内に行く道にある石碑
ジェットホイル「虹」が接近 入れ替わるように村営連絡船
「にしき2」が新島へ向け出航
そして客船「かめりあ丸」が接岸
この時間帯は島が一番活気付く時間

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