廻り目平キャンプ場
2003年10月11日〜13日

10月中旬の3連休
紅葉を求めて長野件の廻り目平キャンプ場を拠点に
山梨・長野の山を走る事にした。

相模湖からR20に入るまで渋滞で思わぬ時間を取られたが
塩山より川上牧丘林道を抜け舗装工事が進み走りやすい道を
標高2000mを超える大弛峠まで順調に登っていった。

頂上に近付くにつれて木々の葉は色づき始め
眺望も素晴らしくツーリングの楽しさを満喫する至極の時だ。
順調に走り終えた山梨県から峠を越えて長野県に入ると
様相は一変した。

道は突然礫石を敷き詰めたラフロードに変身。
握りこぶし大の石がごろごろ転がる下り坂が延々と続いた。
車高が低くタイや径が小さいスクーターにはまさに試練の道。

慎重にコースを選び下っていくがついに転倒!
幸いたいした怪我も無く車体にもダメージはなかったが
しばし呆然と座り込んでしまった。

何とか舗装した路面に出た時の安堵感といったら無かった。
廻り目平キャンプ場に到着したのは16時ころ。
広い駐車場は満車状態でサイトもあちこちテントが林立している。

それでも適当な場所を見つけて設営開始。
雑木林の中でなかなか良い雰囲気の場所を確保できた。

雨天での撤収を考えてテントはタープの下に設営。
管理事務所で炭とビールを購入して夕食の準備に取り掛かる。
広大な林間の全てがキャンプ場になっており
自由に場所を選べるが傾斜地が多い。

林間サイトなので薪用の枯れ枝はすぐに調達できる。
この日のサイトは空いてる場所を探すのが大変なほど混雑。
奥の方に設営するとトイレ・水場までかなりの距離になる。

白樺林の中で風に舞う枯葉がタープに落ちる音が
思いのほか大きく響き驚かされる。
近くにオフローダーがいたので声を掛けてみた。
所沢から来たという青年とは結局夕食を共にした。
お互いが準備したものを食べながら語り合った。

彼は秩父側から中津川林道を通って来たそうだ。
すっかり暗くなるまで話をしていたが
旅先でキャンプツーリング愛好者と出会えるのは嬉しいもの。

好感度の持てる青年との出会いで夜は楽しく更けていった
あまり事前情報を持たずに行ったのだが
廻り目平キャンプ場はクライマーにとっては有名な場所で
目の前に見える尾根岩はロッククライミングのメッカらしい。

多くのキャンパーはここをベースにして朝早くから山を目指し
登っていった。

私は疲れる事は遠慮して本日一日はゆったりと過ごす事に。
のんびりと朝食を済ますと身軽になったバイクにまたがり
千曲川に沿って川上村を下って行った。

キャンプ場からすぐに千曲川の源流に出る。
ここにもダム建設が進んでいる。
美しい清流にダムを造る必要性が本当に有るのだろうか?

周囲には建設反対の看板が多く見られた。
田中県政で状況は変化するのか。

南牧村で海尻温泉「灯明の湯」という立ちより湯を発見。
ぬる目の露天風呂にゆっくりと浸かりすっかり温まった体で
高原野菜発祥の村の看板が立つ畑を通りキャンプ場に戻る。
スーパーで今夜の食材を買い出ししてキャンプ場が近付くと
目の前に大きな奇岩が聳え立つ。

キャンプ場はこの真下にある。
今夜も連泊だ。
今日で3連休も最後。
千曲川沿いの道は青空ものぞき爽快な気分に・・・
走行中にデジカメをパチリ(左写真)

帰路はさすがに来た道を登る自信は無いので
八ヶ岳山麓を走り須玉町方面を目指す。

クリスタルラインに入り人気の無い道を登ったり下りたり。
コーナーは最近の雨で水分を含んだ枯葉が落ちていて
うっかり踏むと一気にタイヤがグリップを失うので、慎重に
コースを選んで進む。

雲の合間からは遠く富士を望む事が出来る。
金峰山を眺め紅葉に彩られた木賊峠を越えて
池の平林道から昇仙峡への分岐点になるポイントから
荒川林道で再び山を登る。

り乙女高原から焼山峠を抜けて往路の川上牧丘林道の基点に
辿り着いた。
ここからは来た時に登った杣口林道を一気に下る。

塩山からR20に入るが連休最後と有って大渋滞。
上野原から道志道方面に迂回したが途中からそれまでも
降っていた雨が勢いを増してきた。

愛川の工業団地を抜けるところで豪雨により道路が冠水。
バイク水没の憂き目に遭った。

結局雨が収まり水が引くまで1時間ほど路肩で待機し、相模川を渡り
相模原市内に入った頃には青空さえ見えていた。

自宅到着は18時。

最後は散々であったがこの時期ならではの美しい紅葉を
堪能できいずれまた走りたいと思うコースだった。