7時過ぎにはチェックアウトするつもりで早めに起き、朝風呂で頭も体もすっきりと覚醒した。
しかし部屋の中がにんにく臭い。
昨夜のにんにく醤油の匂いが部屋に充満してしまった。
こりゃあ部屋の掃除に来たらびっくりするだろうなあ。
一日でちゃんと匂いが消えるかな。
皆さん!ホテルの部屋でにんにく使用は厳禁ですよ!!
まあ何もなかったことにしてさりげなくチェックアウトしたのは言うまでもないが。
昨夜通っって来た道なのでフェリー乗り場までは迷わずに7時50分くらいに到着。
次のフェリーまでは20分ほどある。
このフェリーは鴨池港では乗船券を買わずに垂水港で下りる時に精算するシステム。
港からは目の前に桜島の雄大な姿が迫る。
到着したフェリーからは通勤・通学客が一斉に吐き出される。
入れ替わりに乗った乗客はまばらで夕方はこれがまったく逆になるそうだ。
このフェリーは観光路線というよりも生活路線の比重が遥かに高いようだ。
がらがらの船室の座席に荷物を置くと船内の食堂で天婦羅そばの朝食。
桜島を眺めながらの朝食は一味違って豪気な気分。
そばも豪快でやたらと麺が太くさつま揚げも入っている。
35分で大隈半島の垂水港に到着。
高速道路みたいな料金所でお金を払って(850円)いよいよ本土最南端を目指す。
鹿屋(かのや)までは国道220号、そこから佐多岬までは国道269号と海沿いを走れば良い
ので道はわかりやすい。
佐多岬までは約100km、11時に岬に立っていることを目標に走りはじめる。
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鴨池港に入港するフェリー |
港の目の前に桜島が |
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薩摩風?豪快な天婦羅そば |
山頂は雲なのか噴煙なのか |
鹿屋で自衛隊の基地の脇をぐるっと走り269号に入る。
しばらくして道は海岸にぶつかり、そこからは延々と海岸沿いの道が続く。
大隈半島南部は荒々しい山が迫り非常に男性的な雰囲気で、どこか柔らかな印象の薩摩半島と
は対象的だ。
道の先に幾つも岬が見えて、それを過ぎるとまた新しい岬が見えてくる。
大根占(おおねじめ)、根占(ねじめ)と南下する毎に集落もまばらになり快調なシーサイドランが
楽しめる。
佐多町に入るとやがて国道も終わり県道68号は海から離れ山間をくねくねと走る事になる。
最涯て感たっぷりの道はようやく佐多岬へと続く有料道路の入り口へ辿り着いた。
400円も取られるこの道路は夜間はゲートが閉まって通れなくなるのだが、この先にも集落がいく
つかあって、そこの人達はいったいどうしているのだろうと不思議でならなかった。
夜間だって急用があって出かけなくては行けない事はいろいろあるだろうし、まさか毎回金を取ら
れる事はないんだろう・・・なんて。
道の途中にも検札所が有って通行券を確認される。
道はますますクネクネと曲がりくねり、道の両脇はシュロやガジュマルの木が生い茂りかなりトロ
ピカルムード。
ようやっと駐車場に着くとそこから岬までは遊歩道で15分ほど歩くことになる。
トンネルを抜けると遊歩道なのだが、なんとここでも100円取られた。
トンネル・休憩所・展望台の施設使用券と書いてあるけど休憩所は閉鎖してるし、展望台も無人で
ほったらかしだし、それで100円取るんですかあ?
すれ違う人もいない遊歩道を歩き先端の展望台まで到着。
灯台は岬の沖の岩場にあるので行けないがやはり本土最南端ということで感慨深いものはある。
セルフタイマーで記念写真を撮って展望台に上がってみる。
さすがに素晴らしい眺め。
晴れていれば屋久島や種子島も見えるはずだがこの日はうっすらとも確認できず。
予定通り11時に岬に到達できたので、これからはひたすら移動に徹するつもり。
宮崎県はただ通過するだけでとにかく少しでも大分県に近付こう。
帰りの遊歩道でやっと一組の親子とすれ違いあいさつの声をかける。
野生の猿が木の上を飛び移って行く姿にちょっと興奮したりしながら、大きなガジュマルの木が
そびえる駐車場に戻った。
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佐多岬灯台 |
灯台へは歩いては行けません |
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最南端と最西端は今回制覇 |
お約束の記念写真 |
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展望台 結構な高さです |
岬への遊歩道 |
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このトンネルを抜けて遊歩道が始まる |
駐車場の巨大なガジュマルの木 |
さてここから鹿屋までは来た道を戻るわけだがガソリンが残り少なくなってきた。
そこで給油したのが本土最南端のスタンド。
レギュラー119円だったので値段はまあ普通かな。
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遊歩道100円 |
レシートには本土最南端の文字 |
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本土最南端のスタンド
パトカーも暇そう |
道の駅根占で一休みして昼食。
刺し身の盛り合わせに蟹・帆立・烏賊の酢の物、そして伊勢海老汁とまたまた昼間から贅沢。
特にイカ刺しが美味かった。
これで人間のほうもガソリン満タン、がんばって走りましょう。
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鹿屋から220号で日南を目指す
しかし腹がいっぱいになったら急に眠気が襲ってきた。
どんどん距離を稼ぎたいのに眠気は覚めない。
目に付いた道の駅に緊急停車して眠気を覚まそうと思ったら温泉が併設しているでは
ありませんか!!
喜んでバッグからタオルを出して温泉にまっしぐら。
道の駅「くにの松原おおさき」併設の「アスパル大崎」 入浴料金300円とお手頃価格
すっかり温まり眠気も覚めたところで「さあ行きますか」ってあれれ?もう15時過ぎてるよ!!
まだ宮崎県にも入ってないのに。
よしあとは本当にひたすら走ろう。
志布志町を抜けて鹿児島県と「さようなら」でいよいよ宮崎県は串間市。
南郷町・日南市・宮崎市とこの辺はプロ野球やJリーグのチームが合宿する場所がいっぱい。
太平洋を眺めながら気持ちよく通称「日南フェニックスロード」をかっ飛ばす。
宮崎市内を有料道路の一ツ葉道路で一気に通り抜けるが、西風がかなり強くて車体を煽られ
そうになる。
佐土原町・新富町と来たところでとうとう日没。
さてもう少し進むかどうか悩んだが高鍋町にキャンプできそうな場所があるので国道10号から
ちょっと外れて偵察。
目指す場所は・・・なんだ!墓地じゃん。
さすがに墓で野宿は・・・と思ったらその先の小さな公園が夏はキャンプ場になっているらしく、
きれいな芝生で寝心地良さそう。
トイレも水道もあるしもう今日はここに決定。
さっさとテントを張って近くの商店で酒と食料を買い込みテントの中でのんびりと夕食。
時々近くを走る日豊本線の電車の音が響く以外は静かな夜です。
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桜島大根 1本300円 |
道の駅「くにの松原おおさき」 |
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