5月4日(水)
明け方、2時間ほど寝直して6時前に起床。 朝食を済ませて近くを散策してみる。 小川が流れ早春を思わせる草花が顔を出している。 木々の蕾も膨らみ始めている。 その奥に真駒内川が流れゴーゴーと水音が聞こえるが、土手がちょっと高くなっていて 川の流れは熊笹の間からチラリと見えるだけ。 川に入る道が判らなかったので、それ以上は進まなかった。 あと2週間もすれば一気に緑が一帯を覆うのだろうが、まだ寒々しい光景だ。 それでもタンポポや土筆の姿を見つけた。 |
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撤収を済ませ、ダムを見てみる。 雪融け水の為か水量が多いようで放水をしていた。 放水といっても普通のダムのように水門を開けて放水というわけではなく 満水の水がダムの縁からザーザーと滝のように流れ落ちている。 後ろのダム湖との調和も良く、あまり無機質な感じも無くなかなか美しい。 |
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北檜山町へ戻る途中に、瀬棚町へ抜ける道がある。 ツーリングマップル2002年版には出ていなかったが、昨日来る時に回り道してしまい その時に見つけた道だ。 怪我の功名で瀬棚町までショートカットできたが、少なくなったガソリンを補給するために すぐにガソリンを入れようと思ったのに、スタンドが発見できない。 北桧山町まで戻ればスタンドは有ったので、ショートカットも吉と出るか凶と出るか? 一応予備のボンベに1リットルはガソリンを入れてはいるのだが・・・ なかなかスタンドが見つからずやきもきしたが、ほとんど空になる寸前に発見。 今日も日本海沿いを走る国道229号を北上する。 快晴とは言えないが太陽は顔を出している。 海岸のあちこちの岩場で釣り人の姿を見掛ける。 何を釣っているのか非常に興味があったが、結局釣り人に聞くチャンスは無かった。 一体、何を狙っていたのだろうか? 名前がそそられる弁慶岬。 その名の通り、岬には弁慶の像が海を背に立っているが、景観そのものはそれほどでも無い。 数ある義経伝説の一つがこの岬の名の由来になっているが、それが事実なら弁慶の立ち往生も 無かった事になるわけだが、伝説が生まれたそれなりの根拠もあるのだろう。 北海道はそんな事も有り得ると思わせる、広大さと神秘さを持っているからなのだろうか。 |
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岬を出る頃から厚い雲が空を覆い、これから行く先の空は真っ暗だ。 どうみてもあの雲の下は雨が降っている。 いよいよ雨男の本領発揮かと覚悟してカッパを着込み、バッグにもレインカバーを装着した。 覚悟して進んだのだが結局雨に降られる事はなかった。 途中の国道際にある明治初期の漁場建築を覗き見たり、海をバックに記念写真を撮ったりしながら 寿都湾をぐるっと周り、ちょうど昼時分だったので、とある漁港にある食堂の看板に目を引かれて 立ち寄ってみる事にした。 入ってみるとほぼ満員で、かなり繁盛している様子。 ツーリングマップルにも紹介されていたので、期待はできるのだろう。 たくさんあるメニューに散々迷ったが「ウニ・アワビ丼」2500円を注文した。 値段的にはそれほど安いとは思わないが、たっぷり乗ったウニとアワビはさすがに新鮮で ウニのトロトロとアワビのコリコリを交互に楽しみ、あっというまに完食してしまった。 ツーリングマップルにはライダーには一品サービスと書いてあったが、特にサービスは出てこなかった。 ヘルメット持参で入店すれば良かったのかなあ? |
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お腹もいっぱいになり、いよいよ積丹半島が近付いてくる。 大型車はすれ違えないような狭いトンネルが幾つも続いている。 崖下のわずかのスペースに、良くこんな所に道を作ったと感心するような場所が連続する。 狭いトンネルの横で、新しい広いトンネル工事をしているのを随分と見かけたが、ちょっと前までは まさに陸の孤島だったのだろう事を実感させられる。 トンネルを抜けるたびに海岸には奇岩が立ち並ぶが、あまりにも多くわざわざ止まって写真を撮る 気にもならない。 山形・新潟の笹川流れなど、ここに比べれば子供だましみたいなものだ。 そしてようやく彼方に神威岬が見えてきた。 突き出した岬の先に写真で見た岩が海中から飛び出している。 トンネルを抜けてすぐ左に岬に入る道がある。 曲がりくねった坂道を登り駐車場に着くと、広い駐車場は満車状態。 他にまったくバイクの姿を見掛けないのでおかしいとは思ったのだが、二輪車用の駐車スペースが有るのを 帰りまで気がつかず、遊歩道に一番近い場所にバイクを停めた。 岬の先端までは人がすれ違うのがやっとの狭い遊歩道を、15分以上登ったり降りたりしながら到着。 中には途中でいやになって引き返すおばさんもいたが、ここまで来てあの絶景を見ないとは何ともったいない。 灯台の先の岬先端からの眺めはまさに神秘的。 狭く突き出した断崖は、これぞ岬!と声を掛けたくなるようで、切り立った岬の上から見る足元は何人も 近付くのを拒むようにそそり立った絶壁になっている。 昔は女人禁制の修行の場だったというが、なるほど何か神聖な気持ちにさせられる雰囲気が充満している。 左を見ると沼前岬、右を見ると積丹岬、目の前には海中から突き出す奇岩、振り返れば雪を頂いた積丹岳。 積丹半島随一の景勝地といわれるだけの事はあるし、これだけの観光客が押し寄せるのも納得。 |
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散々写真を撮りまくり駐車場に戻った時に、放送で昨日は強風で遊歩道が閉鎖されていた事を知る。 のんびり走っていなければ昨日来ていた可能性が高い。 やはり今回の旅はついている。 一人納得して神威岬をあとにした。 積丹岬は岬の先端までは行けない事を知っていたので、駐車場から灯りのない歩行者用のトンネルを抜けて 日本の渚100選に選ばれている島武意海岸を眺めるだけで終わりとした。 半島の反対側の道は海岸から離れて原野の中を走る快適な道路。 一気に下ると古平町を抜けて余市に到着。 余市と言えばニッカウイスキーだがバイクではあるし、時間も16時を過ぎていたので次の機会に訪れる 事にして、本日の目的地の小樽を目指す事にした。 つもりなのだが走っている右側に面白い建物を見つけたので急遽停車。 「旧余市福原漁場」かつて隆盛を誇ったニシン漁の歴史を今にとどめる建物だ。 入ってみたが自分以外に誰も客は居らず、観光コースからは完全に外れているようだ。 係員にマンツーマンで解説してもらいながら、いくつもある建物を見学。 昔はこの場所でニシン漁の時期になると各地から出稼ぎに来た漁夫が寝起きして、採れたニシンをこの 場所で加工していたそうだ。 当時遣っていた漁具も多く展示され、ニシンの鱗がこびりついているところなどは生々しく感じる。 ずいぶん広く感じるが、それでも周辺では小規模な部類だと言う。 いかに周辺のニシン漁が盛んだったかを思い知らされるが、昭和29年を最後にニシンはパッタリと姿を 消してしまったという。 最近ではイワシの不漁が話題になっているが、ニシンが復活する時は来るのだろうか? もっともニシンそのものが商品性の高い魚では無くなっているので、仮に復活したとしても昔のように ニシン御殿が立ち並ぶ事などはないのだろうが。 |
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興味深い勉強をさせてもらったが、思わぬ寄り道で時間は17時を周ってしまった。 今夜の寝床の心配をしなければならないが、小樽周辺でこれといったキャンプ場が見当たらない。 今までだいぶ節約してきたので、今夜くらいは贅沢しても良いだろうと携帯サイトで小樽のホテルを 当たってみたところ、幸いなことに連休のさなかではあるが手ごろな値段で予約ができた。 チェックインの時間を19時に決めて、それまでの時間を利用してオタモイ海岸に行ってみる事にした。 小樽市街の手前から、ごく普通の郊外住宅地にオタモイに向かう道があった。 こんな所に有るのだろうかという感じの道は、住宅が途切れる坂を上がると突然駐車場が現われ 海岸へ下る道がひっそりと待っていた。 大型バスは絶対に通れない狭い急カーブが連続する道を一気に下ると、砂利敷きの駐車場があり そこに数台の車が止まっていた。 この地は昭和初期には北海道随一と言われた遊園地が存在し、太平洋戦争終戦後、営業再開を 目前にして失火により焼失してしまい、ついに再建される事がないまま朽ち果ててしまった場所で この駐車場も往時は壮麗な建物があったのだ。 ここから険しい岩場を縫うように海岸を足元に見ながら遊歩道が続く。 かなり日も傾いて来た。 急いで遊歩道を先に進む。 崖の上に張りついたような道はかなりスリル満点。 しばらくすると数少ない往時の名残りの唐風の門があるトンネルがある。 屈まないと通れないようなトンネルを抜けると海中に突き出すように展望台がある。 足元は荒々しい磯で万が一落ちたら、ひとたまりも無い。 しかしここからの景色が素晴らしい。 赤茶けた岩肌が夕日に照らされてその赤みを増している。 崖の上に覗く空にはどんどんと流れる雲が、刻々とその姿を変える。 ちょっとした穴場だったが、わざわざ来て良かった。 小樽を訪ねてもここを知る人は意外と少ないんじゃないかな。 行って損は無い所だと思います。 |
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オタモイ海岸
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沈み行く夕日を背に小樽市内に向かい、予約したホテルに到着。 小樽グランドホテルはなかなか格式のあるホテルで、いわゆるビジネスホテルとは一線を引く雰囲気。 バイクも屋根付きの駐車場に入れてもらえたが、駐車料金が600円取られたのは想定外だった。 久しぶりにベッドとテレビがある生活だ。 とりあえず部屋の風呂で温まり、夜の小樽の町を歩いてみる事にした。 小樽と言えば寿司。 ホテルは寿司屋通りに面している。 ホテルを出るとすぐに道の両側に寿司屋が並んでいる。 本当に大小の寿司屋ばかりが何十軒と連なっている。 折角だから寿司でも食べるかと店を品定めして、入る店を決めてから、その先の小樽運河まで足を伸ばした。 ライトアップされた古い倉庫が建ち並び、街灯が水面に反射する。 なるほど良い雰囲気だ。 しかし周囲はカップルばかり。 寂しき中年男が長居する場所でも無かろうと引き返して、件の寿司屋の暖簾をくぐった。 某局のTVチャンピオンで2回連続寿司職人チャンピオンになったという人物が開いた「なか一」という店だ。 まだ余裕があると思っていたら、もう10分ほどでラストオーダーだという。 ちょっと迷ったが、まあいいやとそのまま席に案内してもらった。 お好みであれこれ頼むには時間が無いので、セットになっているメニューから、握り15貫が5貫ずつ 3つの桶に盛られた樽ロマン「花吹雪」というのと刺し身の盛り合わせを注文した。 生ビールを飲みながら刺し身をつまみ、握り寿司を堪能する。 さすがに味は申し分なく、締めに蟹汁を頂いてすっかり満足して店を出た。 |
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小樽の夜
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本日の走行距離 260km |