道東ツーリング  9月13日(水)

出発地  天塩 鏡沼海浜公園キャンプ場
到着地  クッチャロ湖畔キャンプ場

天塩 鏡沼海浜公園キャンプ場の朝
嬉しい事に今日も快晴、絶好のツーリング日和だ。
今日はこの旅のハイライトである日本最北端宗谷岬制覇だ。

静かな鏡沼のほとりにあるキャンプ場は芝生が広々として気持ちよい
正面の建物が温泉施設「夕映」

正面のプレハブがライダーハウスで左はバンガロー
右はシャワールーム・トイレ

ここのキャンプ場はゴミ処理袋を購入すればゴミを捨てられる。
117円で袋を買って仕分けしてゴミ処理完了、このシステムは助かる。
バンガローの泊まっていた家族連れの可愛い子供達に見送られて出発!

天塩から稚内へは国道もあるけれど海岸沿いを行く道道(通称オロロンライン)が断然楽しい。
左に日本海と利尻島、礼文島、右は広大なサロベツ原野を見ながら、まさに何も無い道を走る。

一直線に伸びた道の脇に風車が直線的に並ぶ
オロロンラインと言えばここの写真がお約束
何も無いのが最果てを感じさせるサロベツ原野

北緯45度地点のモニュメント
丁度北半球の真ん中にいる訳だ
というわけでこんなポーズ Nの形は難しいよ〜

 

ちょうどここで行き会った千葉(浦安)から来たTさんと、せっかくだからと
お互いの走行写真を撮りっこすることにした。


はい私です  トランザルプかっちょえぇ〜(笑)


こちらはDトラッカーのTさん この先も気をつけて旅を続けてね

さらに先に行くと利尻島が正面に見えるポイント
その右側には礼文島

  さあ、かなり最北端が近づいて来た。

オロロンラインから野寒布(ノシャップ)岬経由で稚内を目指す。


岬までの道は「無事帰る」をもじってカエルの置物が道のあちこちに置いてある。
蛙嫌いの私でもなかなかユーモラスで心がなごんだ。

           
野寒布岬灯台は高さ42.7m
北海道で1番高く全国でも2番目の高さの灯台だ
稚内から利尻島へは1時間
礼文島へは約2時間の船旅

    

    
稚内公園は稚内港を見下ろす高台にあり
開基百年記念塔は海抜170mの地に建つ
高さ80mのタワーはエレベーターで一気に上る
展望台からの眺めは360度の絶景だ

タワー1階には北方記念館があり
日本統治時代の樺太の写真・資料が
多く展示されておりなかなか興味深い
展望台からはサハリン(樺太)も思ったより
間近に見えて北海道の人にとって
ロシアがいかに近い隣国であるかを
北方領土に続いて実感した
    
二輪便利帳の口コミ情報で美味いという「食堂おもて」
稚内港の前にありウニ丼2000円
もうウニの旬は過ぎているが十分おいしかった
稚内港の北防波堤ドーム
夏はライダー・チャリダーが野宿場所として有名
(キャンプ場ではないので自己責任で)
港からは利尻、礼文へ渡るフェリーが出ており
そのまま島へ渡ってしまおうかと迷ったものの
今回は断念した

         
いよいよ宗谷岬が見えてきた
ついに来た日本最北端
最北端碑の前は観光バスで訪れ記念写真を
撮る順番待ちの人、人、人・・・


最北端碑の裏に回ると一枚の写真が置かれていた。
本土最南端の佐多岬の写真だ。
誰が置いたのだろうか?
非常に気持ちが分かる気がする。



そういえば佐多岬にはこんな標識があった。
2005年1月に最西端、最南端に到達してから21ヶ月で4極すべてを制覇したわけだ。
”意外と早かったなあ”とちょっとだけ感慨にふけってしまった。

  ということで私の日本本土最端4極到達の記録を公開しよう
 
本土最西端 長崎県神埼鼻
2005年1月4日到達
本土最南端 鹿児島県佐多岬
2005年1月7日到達
本土最東端 根室市納沙布岬
2005年9月19日到達
本土最北端 稚内市宗谷岬
2006年9月13日到達



         
裏側から見た最北端碑
この時の私は間違いなく日本の地上で一番北にいた
  最北端のガソリンスタンドで給油して
丘へ登ると旧海軍の望楼がある
宗谷岬灯台
明治18年に初点灯された北海道で3番目に古い
丘の上から見た最北端の地
宗谷丘陵にも沢山の風車が設置されている

最北端に到達しここからはオホーツク海側を南下。
オホーツク側は延々と同じような景観が続き、観光スポットもなく単調な走りが続き眠気が襲ってくる。
猿払の道の駅併設のキャンプ場で今日は終わりにしようかと思ったが、、さすがにまだ時間が早すぎる。
ということで、もう少し進む事に。

夕暮れも近づいてきた頃、クッチャロ湖畔キャンプ場に到着。
湖畔の開けたフラットな芝生サイトで、バイクの乗り入れは出来ないがキャンパーも少ないし駐車場の近くに設営すれば
荷物の搬入も苦にならない。
ベンチやテーブルもあるのでゆったり食事できるし、何よりトイレに洗濯機、乾燥機が設置(有料だが)されているのが
旅人にはうれしい。
もう替えの靴下が無くなってきたし、その他の洗濯物も溜まってきていたので、今夜は洗濯ナイトだ。


今夜の宿はクッチャロ湖畔キャンプ場 一人200円  ゴミは無料で捨てられる
湖畔に広がるきれいなキャンプ場で温泉(はまとんべつ温泉ウイング)もすぐ近く(入浴料500円)
国道からも近く利便性は高い

ここのキャンプ場はサイトから湖水の向こうに落ちる夕日が有名らしい。
しかし到着したときは生憎地平線には雲がかかり、夕日はすでに雲に隠れようとしていた。
残念だなあと思いながら眺めていると、奇跡的に地平線との間のわずかな隙間の雲が切れてきた。
大きな夕日が湖面を赤く照らしながら山影に落ちていく様は、昨日天塩で見た夕陽にも劣らない美しさ。
二日続けて素晴らしい夕陽を眺める事が出来た事に感謝しながら夢中でカメラのシャッターを押し続けていた。

         
      
しかしこのサイトは薮蚊が非常に多い。
蚊取り線香は持参しているが、それだけではテント内まで押し寄せる蚊を撃退する事はできないので、慌てて管理棟
売店で殺虫剤を購入。
後から来た女性ソロライダーも蚊に悪戦苦闘していたので貸してあげたら、一晩で使い切ってしまった(笑)

それはそうと今日は道中、密かな楽しみがあった。
トランザルプのオドメーターが55555kmを示す瞬間が近づき、その一瞬を写真に撮ろうと頻繁にメーターをチェック
していたのだ。
キャンプ場に到着した時点ではまだ数キロ残す状態だったので、楽しみは明日だなと思っていた。
そして近所のスーパーに買出しに行き、温泉に入ってキャンプ場に戻り何気なくメーターに目をやると・・・

すでに55555kmを超えてしまっている。

しまったあ!

次に数字が揃うのは66666km
でもなんかオーメンみたいでイマイチ喜べない気がする。
不覚だった(がっくり)

この夜は富山と京都のライダーと3人で旅話をしながら、コインランドリーで洗濯も済ませ寒さも感じずに眠りについた。

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