ビーチラン 
2006.12.17  茨城県某所

きっかけはタイヤ交換でした。
もともと履いていたSIRACからT63に替えたところ、これなら砂浜も走れるねと悪魔の囁きがとある人から(笑)
で、昨日はその悪魔と一緒に砂浜走行にチャレンジしてきました。

バイクで砂浜を走るのは実に30年ぶり。
大昔に能登半島一周をした時に恋路海岸で走ったり、千里ヶ浜で走ったりして以来ですよ。
しかしアノ頃は自分も細かったなあ(遠い目)

約束の時間に待ち合わせ場所に行くとすでに悪魔(Mっき〜さん)は手ぐすね引いて待っていました。
あら?悪魔さんのバイクもちゃっかり後輪のタイヤを新品に交換してます。
どうしても私を砂地獄に引きずり込みたいようですな。

ビーチに行く前にまずは内緒のポイントをのぞいて見る事にしました。

こんな所をすり抜けて
坂を下って
こんな場所に到着
道が崩壊してます

東洋のドーバーとも呼ばれる絶壁が連なる場所です。
海岸の遊歩道は波の浸食で崩壊して、とても走れる状態ではありません。
完全にトライアルのセクションですね
取り合えず記念写真を撮って
もう一ヶ所の進入ポイントにGO!
あらこんな所にテトラポットが?

でもどうやらバイクは進入可のようです
(勝手に決めるな)
残念ながらこちらの遊歩道も壊滅状態でした
断崖絶壁をバックにはいポーズ
上では船越栄一郎が犯人を追い詰めていました
秘密のトンネルを通り抜けて
有り得ない狭い道を通って行きます
重量級、幅広タンクのトランザルプにはギリギリです。

さて、ではちょっと早めの昼ごはんにしましょう。
銚子港で食堂に入ります。

私はメカジキ刺し定食、相棒はマグロ刺し定食(どちらも980円)です。
しかしメカジキ刺身定食を”メカ刺し”って呼ぶのはどうよ?店の人。
ロボットの刺身が出てくるかと思ったぞ(うそうそ)

銚子港市場の食堂「うさみ」

手前はメカジキ刺し定食
奥がマグロ刺し定食


ということで腹ごしらえも終わっていよいよビーチに向かいます。

利根川の長い橋を渡り、サッカー合宿で有名な波崎の町に到着。
海岸に出ると長いビーチが現れました。
サーファーの姿もあり波打ち際まで車が乗り入れています。


タイヤの効果はバッチリでブロックがしっかりと砂をかんでくれます。
SIRACだったらここまででも厳しかったでしょう。

途中で停める時にサイドスタンドにかます板っきれを確保していよいよ出陣!



ここから遥か先に見える風車のところまで一気に砂浜を駆け抜けます。

乗り入れた砂浜は意外と締まっていて、それほどタイヤが沈むことなく走っていけます。
それでも前車の轍に乗り入れると突然ハンドルを取られることがあるので要注意。



相棒のランツァは軽快に走っていきますが、装備重量+ライダーで300kgのトランザルプはぐらっと傾くと即転倒なのでビビりながら
慎重に走っていきます。
しばらく走って途中で休憩して、お互いの走りを撮影しました。

私は公道じゃないので撮影中だけヘルメットは無しで走っちゃいました。



砂浜に続くタイヤ痕がきれいですねえ


一度停めるとタイヤがこんなに埋まってしまいます。

写真も撮ったし再び出発です。
途中小さな川を越えて貝殻がいっぱい転がっている砂浜を気持ちよく走って行きますが
段々砂が深くなって後輪が時々空回りして何度もバランスを崩しそうになります。

やがて消波ブロックに塞がれたビーチは波に洗われて通れるルートが無くなってしまいました。
ちょうど満潮時刻で波打ち際が水没しています。
エスケープできるかと左側の小高い場所に登ったのが命取り。

砂が深く堆積していてあっというまに砂に埋まってしまいました。
後ろを押してもらいながら必死の思いでターンして何とか脱出できましたが
一気に体力を使い果たしてしまいました。


苦闘の痕跡
こんなに砂をほじくり返してしまった


なんとか脱出して一息汗びっしょり、心臓バクバク、脈拍上がりっぱなしです。
結局今回はここであきらめて舗装路に戻る事にしましたが、その道に戻るにも砂の急坂を登らなくてはならず、
両足を着きながら進んだり戻ったりしながらやっとこさ登頂に成功。
重いバイクと重い体が実にうらめしい。


まだ時間は早いけど道が混む前に帰るとしましょう。

途中のインターで相棒と別れて私は東関道・首都高経由で順調に進み、
正月の旅に備えて登山用品店でちょっと買い物して4時過ぎに帰宅しました。

もう砂なんてごめんだあ!

 

とは思わないんですねえ、これが(懲りないバカ)
さすがに一人じゃ行けませんが、今度は干潮の時間帯を狙ってリベンジを誓う二人なのでした。

今度は空気圧もちゃんと落としてチャレンジするぞ。

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