秋葉街道リベンジツーリング
2006年5月31日〜6月3日
5月31日 晴れ 横浜市(自宅) − 長野県喬木村(矢筈公園キャンプ場) |
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高原見事!しかし勝ちたかった。
山住峠で天竜スーパー林道に交差するとしばらくして国道152号、通称秋葉街道に到達した。 |
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![]() 山住峠からの眺望 |
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秋葉街道は古来より信州と東海地方を結ぶ交通の要所ではあるが、中央構造線上に位置し 二つの異なる地質がぶつかり合う性質から斜面の崩落が多く、未だに未開通区間を残す国道 としても有名な道だ。 そして最初の難所「青崩峠」は崩落の連続に道路建設が進まず、徒歩でしか行けない峠。 峠手前からヒョー越峠を越えるヒョー越林道が迂回路になっている。 車がすれ違うのも難しい狭隘な峠道はまさに秘境の雰囲気が漂い、道の脇の木々を飛び移る 野生猿の姿も見かけた。 |
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秋葉街道はあるときは深い山を裂くような川に沿い、あるときは急峻な峠を縫うように、良くこんなところに 昔から道があったものだと感心するような経路をたどる。 秋葉街道から外れ矢筈山の麓の斜面のある飯田市上村下栗地区は日本のチロルと呼ばれている地帯。 興味があったので下栗村を目指して道を外れた。 舗装の跡はあっても道路の真ん中は草が茂り、軽自動車がやっとでは無いかと言う道を進み 村へ続くであろう坂を上っていった。 九十九折の坂の斜面に人家が必死で転がり落ちるのを踏ん張るように建っている。 よくこんな場所を生活の場としたものだと驚くばかりだが、もちろん好んでこのような場所に暮らし始めた わけではなく、そうせざるを得ない時代背景があった訳で、人間の生活力に改めて感慨を覚える。 |
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実は翌日しらびそ峠を訪れたときに、そちらからは比較的整備された道があることがわかった。 しかし道なき道を行ったからこそ感激もひとしおだったと思っておこう。 |
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下栗をあとにした時には時間も16時半を回っていた。 そろそろ本日の寝場所を決めなければ。 ツーリングマップルによるとほど近い矢筈ダムにキャンプができる公園があるようだ。 秋葉街道から飯田方面に、やはり南遠三信自動車道の一部になる矢筈トンネルを抜けてすぐに 矢筈ダム公園はあった。 夏場以外は無料で使えるらしいがサイトらしきところは小さな橋を渡らなければならず、荷物の搬入が 面倒だ。 ダムへと向かう坂道の途中に少し開けていてトイレも水道もある場所があったので、そこを野宿場所 に決めた。 坂道でUターンをしようとしたらハンドルバッグがハンドルとタンクの間にひっかかり、ハンドルを切れないまま 立ちゴケしてしまった。 サイドバッグが多少衝撃を和らげてくれたがフロントブレーキレバーが見事な弧を描いて曲がってしまった。 幸い折れる事は無くブレーキもかけられるのでツーリング中止という最悪の事態は免れたが 恐るべしは秋葉街道。 なかなかすんなりとは制覇を許してはくれないようだ。 若干気落ちして近くの小さな商店でビールを買い込むと、手持ちのつまみを食べて料理も作らずに 寝てしまった。 |
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