今年の7月2日に山梨側から上って峠目前の通行止めで涙を飲んだ梅ヶ島林道への
リベンジに行ってきました。
前回の目的は100名瀑の一つである安部の大滝を見ること。
しかし峠付近の静岡県側の工事で足止めを食ってしまったので見ることができませんでした。
梅ヶ島林道の通行止めが解除されたとの情報を得たので、今回は静岡側からアプローチ。
ついでにもう一本の静岡・山梨をつなぐ峠越えルートの井川雨畑林道も走る予定です。

最初は5時頃家を出るつもりでしたが、携帯で天気を確認しているとちょうど”しし座流星群”
の極大日だということを知り、せっかくだから流星群も見たいので早めの出発として3時半に
家を出ました。
当然2時間ほどしか寝てません。
横浜町田から東名に乗って中井PAで東の空を見てみますが、意外と空が明るく流れ星は
確認できません。
それにしても寒い!
気温は4度。
もう真冬の温度です。
ちょっと休憩して出発。
続いてもっと山の中の鮎沢PAに寄ってみますが、施設の照明が明るく木で視界も狭いので
またまた見えません。
次は足柄SAでチャレンジしたが、ここも照明が邪魔してダメ。
それに眠いし寒いし・・・
隣り合ったライダーは寒さで指がかじかんで泣きが入ってます。
私はこのツーリングから装着したハンドルウォーマーで何とか寒さをしのげました。
格好悪いけどおじさんはそんな事言ってられないんだよ。

休憩所で暖かいそばを食べてしばしウトウト。
沼津インターで東名を降りて国道1号を走っていると眠さが極限になってヤバイ状態に。
道の駅富士の2階展望台のベンチで横になり少し寝てました。
結局安部川に着いたのは8時。
3時半に横浜を出て東名を使って静岡到着が8時って、高速使う意味ねえー!!


このベンチで一眠り
安部川をさかのぼって梅ヶ島に向かいます。
井川との分岐点から道は狭くカーブの連続になり川岸の山も徐々に紅葉が目立つようになります。
しばらく走ると赤水の滝の看板が。
展望台まで歩いてみると意外と大きな滝が目の前に現れた!

2段に流れ落ちる豪快な滝です


ちょっと離れた展望台まで水音が轟いてきます。
紅葉と滝は、美味い酒と刺身くらい合うね(違うか?)

冷え切った体を待望の温泉で暖めました。
日帰り温泉「黄金の里」500円。
透明なぬるっとした湯は熱からずぬるからず
いつまでも入っていられそうな気持ちよい温泉です。
露天風呂もあり湯に浸かりながらついウトウトしてしまいそう。
風呂から出たら大広間で座布団を敷いてごろっと横になり
しばしうたた寝。
なんか休んでばっかりだな。
さあまだまだ上ります。

道路脇に流れ落ちるこの滝は鯉ケ滝で恋仇の別名にちなむエピソードがある

安部の大滝は梅ケ島地区最大の観光資源かと思っていたのですが目立つ案内標識が何もないんですね。
知らずに素通りしてそのまま林道に入ってしまいました。
林道と言っても全線舗装されている走り易い道です。
この先に滝があるのかと走っているうちに、いつしか道は下り坂に?
あれ!どこが峠だったの?滝はどこ?
そのまま下ると前回足止めされたゲート地点を通過。
そして雨宿りしたあずまやのある広場に到着。
そのまま身延に下って今度は井川雨畑林道に行く予定でしたが肝心の滝を見ていないのでは、そうもいきません。
とりあえずここまで来れば梅ケ島林道は分割ながら完走した事になるのでここから引き返しました。

峠を越えて山梨県に入ると富士山が雲の上に

道はくねくねと曲がりくねって下っていきます
前回雨宿りした東屋は今回は先客が休憩中でした

こちらは静岡県側の眺め
雲が多く先行きの天気が案じられます
梅ヶ島の温泉街(というほど大きくはないが)に
戻り近くの三段の滝を見た大したことはなかった
 その先のダート道がどこまで行けるか入ってみたが
すぐに鍵がかかったゲートが現れ通行止め

しかたなくあっさりと引き返し、いよいよ安部の大滝に向かいます。
滝入り口のバス停から坂を下ってまず長い吊橋が滝へのアプローチの第一歩となる

これはしっかりした吊橋なので問題なし
この階段を下って
この吊橋は定員1名、とにかく良く揺れます(まじ怖い)
前に老夫婦とその息子、孫の4人組がいたので順番待ちでした
途中でおじいさん達を追い抜いて山道を進みます(ほとんど登り)
薄暗い森の中
橋を渡り
もう息ゼイゼイ!汗びっしょり
この橋も定員1名

美しい渓流に心は癒されますが身体はヘロヘロです
またまた狭い橋を渡り
周囲は広葉樹が多くなってきました

やったあ!!

滝に着いたぞおー!!!

この階段を上がるといよいよ大滝が !!

安部の大滝は安部川の最上流部で三河内川の支流サカサ川にかかり落差は80mの静岡県最大です
いきなり現れた雄大な滝に感動しましたね。
マイナスイオンをたっぷり浴びましたけど、でも寒いんだ。
散々歩いて汗をかいてるから、なおさらヒヤッとして、しかも霧雨も降ってきたようで、あまりのんびりしてると
ヤバイかも。


さて帰ろう!帰りは下りだから楽勝♪
これから滝に向かう人にすれ違う度に頑張ってと励ましてましたよ。


最後の難関の吊橋で、ちょうど向こうから若いカップルが来ました。
女の子の後ろから男が一緒に歩いてきたので揺れる、揺れる。
女の子マジ怒ってましたよ。

やっとバス停に到着。
もう一つ峠越えする元気はなくなっちゃいました。

今日はこれくらいにしといてやらあ!

捨てぜりふを吐いてR1バイパスから清水で東名に乗って帰りました。
途中足柄SAで初めてSAの風呂に入ってみました(630円2時間の休憩付き)が、温泉では無いけど冷え切った
身体には暖かい風呂は本当にご馳走ですねえ。
適当に時間をつぶして通勤割引が使える時間になったので秦野中井インターで一度おりて、すぐ東名にUターン。
これで750円の節約風呂代が浮いたぞ〜
厚木まで渋滞をすり抜けながら18時30頃に帰宅しました。
朝早くから出かけた割には流星は見れなかったし、予定した峠越えも半分しか出来なかったけど、やっと安部の大滝も見られたし、紅葉も温泉も中々で寒い思いをしながら走った甲斐がありました。

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