1月2日(晴れ)

朝起きると公園の前はすぐに海岸が広がっていた。
このあたりの海岸は日本の渚100選に入っているらしい。
しばし公園内を散策して撤収開始。



枯れた芝のサイト
防風林の向こうは海

本日の目標は愛媛の海岸線を堪能して、四国最西端の佐田岬になるべく近づく事。
できれば昨日買った竿を早速使って釣りもしてみたい。
須の川公園は豊後水道に突き出した魚の骨のような由良半島の付け根にあたる。
まずは由良半島を周ってみる事にする。
国道56号から半島の南側を走る県道網代鳥越線に入り、左側に海を見ながら半島内部に進む。
入り組んだ形状の半島は穏やかな湾を形成し海は鏡のように滑らかで、たまに走る小さな漁船が作る
航跡のみが水面を騒がせる。
真珠の養殖が盛んだそうで養殖イカダのブイがあちこちに浮かんでいる。
途中に船越運河という場所があってその先は橋でつながっているので、厳密に言うと
橋から先は島なのだろうか。
運河というのだから掘って海をつなげたのだろうか?


半島入り口で 湖のような静かな海
まるで海の畑のようだ 子供たちも釣りをしていた
運河にかかる橋 結構高い 山側はミカン畑


網代という集落で道は行き止まり。
帰りは途中から半島の北側を走る後柿の浦線を通り半島一周。
小さい半島なのに一周するのは意外と時間がかかった。
再び国道56号(宿毛街道)に合流し北上する。
宇和島市内は市内は渋滞してここでも思わぬ時間を取られてしまった。
途中のコンビニでサンドイッチを買って店先で昼食終了。
このあたりは海も見えず走っていてもあまり面白味はない。

吉田町から左にルートをとり国道378号に入る。
ここからは海のすぐ側を走るルートだが狭い道も多く、集落を抜けるとすぐに崖の上のくねくね道。
それを下って集落の間を抜けるとまた崖道を登る繰り返し。
このころからどうもフロントブレーキの効きが甘くなってきた、というよりもほとんど効かない。
初日からアップダウンの多い見通しの悪いワインディングロードを相当走っているので、酷使されたブレーキパッドが
摩耗したようだ。
出発前に点検した時はまだ十分持つと思っていたのだが・・・
この先、目的の佐田岬までもブレーキを酷使せざるを得ない道が続く。
残念ではあるが佐田岬はあきらめ明日松山市内でバイク屋を探し、メンテナンスすることにしよう。

ということでまだ3時ころではあるが、明浜町のフィッシングセンターがキャンプも釣りもできるらしいので
今日は早々に宿泊地を決定。
看板を見つけて坂道を海に下ると突き当たりは入り江で、その左側にある2階建てがフィッシングセンター。
入り江には突堤がありそこで釣りができるが宿泊者以外は入場料を取るらしい。
とりあえずキャンプしたい事を告げ(500円)宿の人に「近くに新しい風呂ができたから行ってみたら」
と教えられたので早速行ってみることにする。

バイクで再び山道を10分ほど走ると急に道がきれいになり、崖の上に新しい建物がドカンと建っていた。
その名は「塩風呂はまの湯」。
温泉ではないが海水を汲み上げて沸かした風呂はミネラル豊富で、この塩風呂がなんやら体に良いとか・・・
その他ミストサウナとか、打たせ湯とか、ジェットバスとか、有ってレストランも併設されている、いわゆる
スーパー銭湯という感じ。
入浴料は500円とこれまた銭湯並みに安いのがうれしい。
広々としたきれいな浴槽でゆっくりと疲れをほぐしてしばしのんびり。

さっぱりした体でフィッシングセンターに戻って釣りを始める。
餌を買っていかなかったので、周りの人にオキアミを少し分けてもらい、日が暮れるまでたらたらと釣り続けたが
結局釣果は無し。
水平線に沈む夕日を眺めながら堤防を後にした。





穏やかな宇和海に沈む夕日

フィッシングセンターは船宿というか釣り宿というか,前日ここに泊まって宴会して
翌日は朝から釣りをするという場所で,テントは適当に建物の庭先に張ってくれ
という感じ。
もちろん他にキャンパーなど居るわけはなし。
建物の中からは賑やかな宴会の声が響いてくる。

それはともかく外にあるトイレが汚くてまいった。
全然掃除などしてなくて汚れ放題でとても使う気にならない。
そういう時に限って催してくるもので、我慢できないので再び「塩風呂はまの湯」に行き
ついでにもう一度風呂に入った。
戻ってから自炊する気もなくしたのでレストランで夕食。
生ビールに地魚定食で久々に食事らしい食事をすます。

ビールの酔いが覚めたころテントに戻るとポツリと雨が落ちてきた。

能登半島
紀伊半島
三陸海岸
東北一周

今までロングツーリングでは必ず雨に見舞われた。
そのジンクスは今回も生きているようだ。
真冬の雨・・・憂鬱だ。


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