奈良・大分・四国 年越しツーリング

序章 企画

恒例の正月休みツーリング。
今年の行く先は2度目となる九州。
前回は横浜から門司まで自走したが、十分にその遠さを実感できたので今回はフェリーを有効に使おうと思う。
一番楽なのは東京から下関までオーシャン東九フェリーを利用することだが、何しろ乗船時間が長い。
34時間も乗っていないといけないので流石に退屈しそうだ。

そこで一度利用しようと思っていた大阪から九州に行くフェリーを考えた。
大阪南港を午後8時に出港し翌朝8時に新門司港に着く。
大阪まで頑張って走ればあとは寝ていいる間に九州に運んでくれて、朝から効率よく走りだせるわけだ。

ということで29日のフェリーを手配しようとしたが、すでに満席。
翌30日の便は空いていたので予約し、出発も一日ずらそうとも思ったが、なかなか行くチャンスが無かった
奈良を訪れる良い機会だと考えてその一日を奈良の世界遺産寺院巡りにあてることにした。

さて旅の形態だが、自分の旅の基本であるキャンプツーリングを第一に考えたが、正直言って冬場の長期
キャンプツーリングは辛い。
今までも途中にホテル泊を挟んだりしているが、そうなると予算的にも徹底した削減はできず荷物の多さと
疲労が目立つことになる。

いや、できればキャンプで通した方が後々の満足度は高いのだが、別に修行しに行く訳でも無いので多少の
楽は罰が当たる事もあるまい。

となるとせっかく会員になりながら未だ利用していないYHを使おうか
とはいえYHも食事を付ければ一泊4千円程度はかかる。
だったら個室でゆっくり休めるビジネスホテルの方が良いかな。

幸い1年間貯めたクレジットカードのポイントがあるので、これを楽天ポイントに交換し、楽天トラベルで利用
すれば1万1千円分は無料になる。
ということで安いビジネスホテル利用を中心としたプランを立てることにした。

さてルートだが、まず初日は奈良市内まで走り東大寺をはじめとした寺院を見学。
その後は斑鳩の法隆寺や薬師寺、唐招提寺など中学の修学旅行で訪れたのが最後の国宝建築を40年ぶり
に見てみよう。
翌日の夕方大阪南港に行くまでの時間は奈良で過ごすも良し、大阪見学をするも良しだろう。

九州上陸後は前回走り残している佐賀関から門司までの海岸線を走るとともに、時間の都合で行く事ができ
なかった国東半島、別府などの大分の名所を回ろう。
これで九州の海岸線一周は達成できるしね。
余裕があれば阿蘇にも行きたいが、冬場は積雪の可能性があるのでこれは天候次第だ。

大分に3泊した後はフェリーで豊後水道を渡り四国を横断する。
宿毛から宇和島、松山、丸亀、高松、徳島と瀬戸内海側を走ると、一応四国4県の地を踏む事になる。
目的は現存する天守閣を持つ12の城のうち四国で残る城を一気に見て回ろうという事。
宇和島城、松山城、丸亀城の三つだ。
四国一周の時は高知城だけは城内に入ったが、松山城、丸亀城は遠くから眺めただけで、宇和島城は見る事も
できなかった。

ついでに行き残している岬や、さぬきうどんの名店に行ければ言う事なしだろう。
そして帰りは徳島港から東京までフェリーで帰る。
過去二度の四国上陸も帰りはこれで、東京到着が早朝五時なので仕事始めの日に到着しても出勤できるのが
助かる。
従って休みの最終日の朝まで四国に滞在できることになる。

往復のフェリーにホテルの予約も済ませ出発を待つばかりとなった。
今回はキャンプでは無いので準備する荷物も少ない。
サイドパニアも装着していくので収納スペースには余裕があるから念のためにパンク修理セットも持って行こう。


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