トラブル連発!!
恒例紅葉の廻り目平キャンプ2007

2007年11月2日(金)〜4日(日)

最終日

今朝も冷え込みは厳しい。
霜に覆われたテントから這い出ると石を組んだかまどに拾い集めた枯れ枝を
放り込み火をつける。
各自朝食を準備し腹ごしらえを済ますと撤収準備に入った。

風が吹くたびに鮮やかな紅葉がヒラヒラと舞い降りてくる。
この季節のキャンプ場は本当に美しい。
やがてサイトを囲む山の端から太陽が顔を出し、濡れたテントを広げて乾かす
傍ら荷造りを着々と進めておく。

本来なら大弛峠を越えてクリスタルラインの林道などで遊んでから帰りたい所
だが私はパンク、教官さんは膝打撲、kajiさんは肩打撲と、それぞれ不安要素
を抱えているために林道はあきらめて無難なルートで帰路に就くことにした。

撤収作業中の教官さん
サイトは極彩色の枯葉の絨毯が敷かれている
信州峠を越えて増冨ラジウム温泉に入って解散という予定でキャンプ場を出発した。
キャンプ場のゲートに挟まれて教官さんが立ちゴケするアクシデントがあったりして、何かとトラブルの多いツーリングではあるのだが、天気は快晴、紅葉する
山々を見ながらの快適なクルーズは実に気分爽快。

一直線に続く道を上ると緩やかなコーナーの連続で信州峠に到着。
山梨側は一転急カーブの連続になり、下って分岐点では瑞垣山がくっきりと見える。
左に折れて鮮やかな紅葉を楽しみながらワインディングを楽しむ、

といいたいところだが、自家用車が多く狭い山道では追い越しもままならず、のんびりとした走行になってしまう。
ゆっくりと両脇の紅葉を眺めながら走れるので、それも不満には思わないがね。

やがて手打ちそばののぼりを見つけ「有井館」にピットイン。
ここはメニューはもり蕎麦のみという潔さ。
庭のテーブルで風に吹かれながら大盛りの蕎麦を堪能する。
いい店を見つけてしまった。
ここは古くからの登山宿として有名らしく、今度は宿泊してみるのも悪くないな。

千曲川にかかる橋の上で
まさに秋晴れ
トランザルプが似合う風景
信州峠に向かう直線路
瑞垣山
この辺りは紅葉がピーク
有井館
このから増富温泉までは大渋滞だった。
日帰り温泉増冨の湯でラジウム鉱泉にのんびり入り、ここから須玉インターから中央道に入った。
kajiさんとは高速に乗る前に分かれたが、教官さんとは大月JCTまで一緒に高速を走行。
そこから別れてしばらくするとフロントの挙動がおかしくなってきた。
小仏トンネルに入ったところで完全にフロントのエアーが抜けているのが判り、圏央道の高尾JCT手前で路肩に緊急停止した。
再び前輪がパンクしてしまった。
完全にチューブがダメになってしまったのか?

もう自力走行できる状態ではないので加入している保険会社のロードサービスに電話。
保険会社経由でJAFが駆けつけてくれることになったが到着まで2時間くらいかかるという。
待つしか無いので目の前を高速で走りぬけて行く車両を見ながら、路肩に腰かけてぼーっと待つ。
幸いキャンプの残りで食パンやソーセージ、そしてお茶もある。

取りあえず運んでもらっても、すぐにパンク修理ができる可能性はあるのだろうか?
八王子周辺にバイクを置いて電車で帰ると時間がかかるし、再び取りに来る事を考えると憂鬱になる。
しかし日曜日の夕方では即修理できる可能性は少ないだろうなあ・・・

やがてJAFのトラックが到着。
発煙筒を焚いて安全を確保した後に、トランザルプはリフトでトラックの荷台に積み込まれていく。
八王子インターから近い指定工場に運んでもらい事情を話すと運よく適合するチューブがあり、すぐにチューブ交換作業をしてくれるという。

助かった!

作業する青年は自身もオフ車乗りだそうで、実に手際良くタイヤを外し新しいチューブをはめていく。
あっという間に修理を終えたタイヤが装着された。
一時は暗澹たる気持ちになったが、実に運が良かった。
レッカー移動も規定の距離以内で済んだので保険とJAF会員の組み合わせで無料。
チューブ代と修理実費だけで済んでしまった。

緊急避難中
助っ人到着
ドナドナ・・・
さすがプロの技

八王子インターから再び中央道に戻り東京方面に走り始めたが、日野を過ぎた頃から雨が強くなりやがてまさに土砂降りとなり、高速の路面も水が川のように
流れ、体に当たる雨粒はまるで小石がぶつかってくるようでマジで痛い。
長いことバイクで雨の中を走った経験はあるが、こんな強い雨は初めてではないのか?
とても高速を走り続ける状況ではないので国立府中で下りて20号に出た。
調布に着くころには雨脚も収まり、多摩川を下って帰ってきたが、最後までトラブル満載のツーリングになってしまった。


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