北海道2007秋

9月21日(金)
本土最東端へ

気持ち良い朝だった。
今日は最東端の納沙布岬を目指す。
二度目の訪問だが前回は濃霧に覆われ何も見えなかった。
ただその地点に立ったというだけの訪問に終わってしまったので、今回の訪問は岬から見える北方領土や、前回は走らなかった
根室半島の北側の小さな岬を訪ねるのも楽しみだ。

今夜もこのキャンプ場に泊まるので今日は身軽にトップケース一つで出発。
中標津から酪農地帯として有名な別海に入ると霧が出てきた。
やはりこのあたりは海に近付くと霧が出やすい。

延々と続く直線的な道の両側は広大な牧草地が広がり、牛がのんびりとこちらを眺めている。

根室に行く前に走古丹を目指す。
砂洲でできた野付半島の小型版みたいな場所だが、まず観光客が訪れる事はないような場所だ。
先端に近付くと道の舗装も途切れるが、地元の釣り人は多く訪れており道の脇に駐車する車は意外と多い。

さらに先に進むと道は砂地になり、かなり走りにくくなってきた。
しかし今日はバイクも身軽なので、砂地を走るのは楽しくもある。
先端の岬は侵食防止のためにテトラポットが積まれ、景観はイマイチだが、徐々に霧が晴れてきたので対岸もはっきりと見えてきた。

別海町
別海町
走古丹
砂洲が伸びる
走古丹
こちらのサスは伸びない
走古丹

先端部はかなり砂が深い
走古丹

霧が晴れてきた

今まで訪れた岬の中でもかなり異質な場所で、まさにマイナーポイントだけに却って満足度が高い。
しばらくのんびりして、根室を目指す。



根室が近付くと道路標識にロシア語の表示が目立ち、国境の町という事を実感する。
以前宿泊した「お母婆」で名物のエスカロップを食べるつもりでいたのだが、通りかかった店は休みのようだった。

そのまま半島を進み納沙布岬を目指す。
前回はまさに10m先も見えないような濃霧で、周囲の景色もまったく見えなかったのだが、今日は道路わきの集落や港も見えて
通り過ぎる地名が北方領土と共通する事に気がつかされた。

岬は太平洋側から強い南風が吹きつけ、晴れてはいるが残念ながら視界は良好とはいえず、すぐ近くの貝殻島もこの目で見る事は
できなかった。
岬の先端にある難破船は、前回よりもかなり小さくなっていたが、地元の店で聞いた話では、特に撤去したのでは無く自然に波で
削られていった結果だという。
あと2,3年もすればこの座礁船の姿も見られなくなりそうだ。

本土最東端の碑
でも本当の最東端はこの先
純白でどっしりとした納沙布岬灯台

かなり小さくなっていた座礁船の残骸
マウスオンで2年前の写真
太平洋側は強風が吹きつけていた
大きな霧笛

一番灯台に近い、という事は日本最東端の店で昼食を摂ることにした。
上手くいけば食事をしている間に視界が晴れて北方領土をこの目で見る事ができるかもしれない。
名物だというサンマ丼(花咲蟹の鉄砲汁付き)はサンマの刺身を特製のタレに付け込んでご飯に載せたもの。
これは満足できる味で、身のたっぷり入った鉄砲汁とともに根室の味を堪能できた。

しかし食べ終わっても北方領土の方向には低い雲がかかり、その姿を現すことはなかった。
その後、資料館に行って北方領土の歴史を勉強。
あきらかに日本固有の領土である北方4島が平和的に返還される日が来る事を祈って署名をしてきた。

日本最東端の店 鈴木食堂
サンマ丼(鉄砲汁付き) 1400円

帰りは根室半島のオホーツク海側を走る。
訪れる人も無い小さな灯台や岬でトランザルプの写真を撮って悦に入る。
ノマカップ岬の灯台までは500mのダートを走る。
風だけが吹き抜け、草がそよぐ岬。
実に気持ち良い。
まさにトランザルプが似合うシチューエイションだ。

根室半島中央部は牧草地が広がる
道道35号線
トーサムポロ沼
道なき道を進んで
灯台への道
ノマカップ岬灯台

根室半島に別れを告げると、やはり前回行きそびれた落石岬を目指す。
岬は途中で車両進入禁止になり、木の遊歩道を歩いて岬の灯台に出る。
岬の草原の中に白い灯台はぽつんと佇んでいる。
灯台の先は断崖の下に太平洋が遙かに広がる。

寂寥とした雰囲気が北の岬を感じさせ、岬マニアにはたまらない。
しばらく最果て感を満喫してバイクに戻る。
今日はこれでキャンプ場に戻ろう。

落石漁港
岬に向かう道
ちょっと脇道に行ってみる
灯台へは木道を歩いて
灯台が見えてきた
大好きな雰囲気
赤白の角型は花咲岬灯台と同じ
マウスオンで花咲岬灯台
太平洋

逆光で
さあ帰るか

行きとは若干ルートを変えて中標津に戻る。
夕日が丘の向こうに落ち、月が入れ替わるように上がってくる。

昨日と同じ温泉に入り、スーパーで食材と一緒に靴下を買った。
ずっと洗濯ができなかったので替えの靴下が無くなってしまったのでね。
キャンプ場に戻り今夜も一人静かな夜。
今回の旅はなかなか旅人との交流が得られないなあ。

月がきれいだ
今夜は自家製海鮮丼




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