北海道ツーリング 2007

知床へ! ひたすら移動の一日

サホロ湖キャンプ場 − 羅臼町立林間広場キャンプ場

9月18日(火) 曇りのち晴れ

相変わらず青空が見えない朝だった。
気温もかなり下がっている。
当初の構想では、糠平方面に向かいタウシュベツ橋や岩間温泉を回ろうかと思っていたが、昨日の林道走行で
バイクはドロドロだ。
どう行動しようか実はかなり迷った。
二日続けての林道走行も疲れそうだし、林道のコンディションも良くないだろう。

釧路、根室方面に行くか、知床に行くか悩んだ末に、今日は一気に知床まで移動することにした。
無駄のないルートということでは納沙布岬に行ってから北上して知床に向かう方がロスが無いのだが、ここ数日
雨は降っても風は無さそうなので、船の欠航確率を考えた時に、確実な時に知床に行った方が良いだろうと判断
した。
知床までは300km以上の移動になるが、北海道なら問題ない距離だ。
そうと決まれば慌てて撤収することもなかろう。

雨続きでテントはかなり濡れている。
きちんと乾燥してから撤収したいものだが、なかなか太陽は顔を出してくれない。
ゆっくりと撤収の準備をしながらキャンプ場の管理人に話を聞いた。
一昨日走った佐幌二の沢林道は抜けられてパンケニコロベツ林道に出られるらしい。
TMでは途中で切れていたが数年前に完抜になったそうだ。

Dトラッカーのライダーが離れた場所で設営していたが、駐車場で少し話をしてみた。
都内から来ていて、昨日はやはりヌプントムラウシ温泉に行ったそうだ。
そこで加曽利隆さんにあったという。

加曽利さんといえばまだバイクに乗りはじめのころに日本の峠越えをバイク雑誌に連載していて愛読していた。
私らの年代にはカリスマ的存在だ。
ほんの数時間の差ですれ違っていたことになる。
ちょっと残念!!

しかし後で調べてみるとアチコチで微妙にすれ違っていた。
ネットで調べれば捕捉できただろうけど、何せFoma圏外ばっかりだったからなあ。


サホロ湖キャンプ場
駐車場ときれいなトイレ
トイレ前の水道は飲用不可だった

穴の開きかけた靴下はツーリングで
使いそのままゴミと一緒に捨ててしまう。
まさに最後のご奉公だ(笑)
ベンチの点在する広大なサイト

左端の水場は残念ながら断水中
通路はあるが場内は車両進入禁止


撤収を済ませ道順はナビに任せて一気に走ろう。
取りあえず富良野国道に出てブログを更新する。

牧場の羊の写真を撮りブログにUPして、さて出発しようとしたらバランスを崩し立ちゴケしてしまった。
すぐに起こそうと思っても満載の荷物が邪魔して起こせない。
仕方ないので一度荷物を全部下すかと思っていたら、反対車線を走ってきた軽トラックのオジサンが手助けして
くれて助かった。

しかし何でもない所で立ちゴケとは情けない。
というかトランザルプは一定の角度以上傾くともう私の体力でも支えきれない。
少しは積載量を考えないとなあとは思うが、国内で人気が出なかった事もやむを得ないのかなあ?なんて改めて思わ
される。
新得の羊牧場

羊が一匹、羊が二匹と数えていたら
バイクが寝てしまった(笑)
トマムの方角にはわずかばかりの青空が
こんな何でもない所で立ちゴケとは!

道の駅足寄湖でトイレ休憩。
この道の駅にはチーズ工場があり、そこで作ったチーズを売っている。
酒のつまみにチーズを買って再び出発。
かなり雲が切れて青空が広がってきた。

セイコ−マート足寄東店でオニギリ2個を買って駐車場でパクつく。
ついでにゴミをちょこっと捨てさせてもらった。

足寄市内を抜けて道端の農産物即売所で茹でトウモロコシを食べる。
ついでに自宅にジャガイモ・カボチャ・トウモロコシを送った。
送料を考えると近所のスーパーで買うのと比べて安いのかどうか疑問が残るが、産地直送だし海産物に比べれば
全然安いからいいでしょう。


新得から足寄へ
北海道らしい道
北海道らしい風景
道の駅足寄湖
チーズ工場とレストラン・売店を併設
道の駅足寄湖
人造貯水池の足寄湖を見下ろす
足寄国道(R241)沿いの売店
トウキビは1本200円
売店のペット?のヤギ
のどかだなあ


例の砂利ダートを走ってオンネトーへ立ち寄ろうかとも思ったが、ガソリンが予定より早くリザーブに入ってしまい
まっすぐ阿寒湖で給油した方が良さそうだ。
そう思って国道を直進したのだが、あまりの天気の良さに気が変りオンネトーに寄り道することにした。
国道の分岐から下りはニュートラルでエコランを心掛ける。
その位燃料残量は微妙になってきていた。

しかしオンネトーは訪れた甲斐がある美しい景色を見せてくれた。
前回来た時は曇り空だったので、水の色の鮮やかさも比較にならない鮮やかさだ。
噴煙を上げる雌阿寒岳からは蒸気の噴き出す音が聞こえてくる。

オンネトー

阿寒湖で無事給油したがリッター150円の価格には驚いた。
しかも満タンで15リッター以上入ってしまった。
苫小牧は133円だったのに・・・

阿寒横断道路は一気に走り抜け弟子屈、虹別から道道13号で中標津を目指す。
このあたりはひたすら直線的な道が続くが、速度超過には注意を払いながらも距離を稼ぐ。
中標津でR272に入り、しばらくすると目の前に海が見えてきた。


ここまで来れば羅臼も近い。
予定通り明るい内にキャンプ場に到着できそうだ。

右側に根室海峡と国後島を眺めながら、ハイペースで北東に進む。
道の駅の観光案内で知床クルーズのパンフレットを手に入れ、明日の知床岬クルーズの予約電話を入れる。
無事に予約も済ませ、天候も問題なく今のところ予定通り出港しそうだという。

羅臼林間キャンプ場へは16時半に到着。
夕暮れが迫るキャンプ場ではエゾシカの集団がお出迎え。
前回テントを張った場所で無心に草を食べていた。

一昨年は不在だった管理人も今回は管理事務所にいたので300円の設営料を支払い手続きを済ます。
サイト全体で5,6組がテントを張っていた。
バイクも私以外に2台止まっていた。

荷物を下ろしテーブルのすぐ近くで平坦な場所を確保して設営開始。
近くに小型テントがすでに張っていたが距離的には十分離れているのでいいだろう。

しかし、のちほど若いカップルだと判明。
それなら気を利かしてもっと離れた場所に設営してあげれば良かったかな?とも思ったが、すでに設営を済まして
しまったので仕方ない。
テントの中の声って意外と響くんだよね。
まあ、どうでもいいけど(笑)

取りあえず街に出て、まずは温泉を探す。
観光案内所で聞いた日帰り入浴できる一番近い旅館はこの日は温泉を引きこむパイプが故障して入れなかった。
そこで少し峠に向かった所のホテル峰の湯で入浴(500円)

すっかり温まり長距離移動の疲れも取れたところで、そのままスーパーで買い出し。
しかし海の傍の割には海の幸は安くない。
昨日新得のスーパーで買った豚汁の材料があるので、最小限の買い物で済まし豚汁を作る事にする。
今夜は冷え込むので熱々の豚汁は何よりの御馳走だ。

明日は9時20分までにウトロのゴジラ岩観光に集合だ。
8時に出発すれば途中でのんびりと写真を撮っても余裕で到着する。
いよいよこの目で知床岬を見る事ができると思うとワクワクする。


羅臼町立林間広場キャンプ場

駐車場の奥はエゾシカの夕食タイムだった
立派な角の牡鹿はちょっと近づくのが怖い
豚汁完成
この夜は冷え込んだ


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