北海道ツーリング 2007

上陸−沙流川キャンプ場

9月15日(土) 雨

大洗・苫小牧間のフェリーさんふらわー号には船内で利用できるインターネットシステムがある。
衛星回線を使い500円で20分間利用できるシステムだ(パケット料金も併用)。
深夜に目覚めた時に話の種に使ってみたが、光回線に慣れてしまっているとじれったい通信速度で、500円がすぐに無くなってしまった。
デッキに出れば船上でも携帯圏内になる時間帯は多いし、Blogの更新や情報収集は携帯で用が足りてしまう昨今、利用者はさほど
多くはなかったようだ。

6時半から始まる大浴場の営業開始を待って朝風呂を楽しむ。
窓から見る空は鉛色だ。
どうも北海道1日目は青空は望めないようだ。

もともと予報で土日は雨模様とは覚悟していたので仕方ないが、それでも爽やかな秋空の下で走り出したい気持は誰もが同じだ。
朝食バイキングを済ませ、ベッドでごろごろしているうちに徐々に苫小牧が近付いてくる。
しっかりと眠り、好きな時に風呂にも入れて気がつけば北海道に到着できるのだからフェリーは旅人にとっては本当にありがたい。

長距離フェリーはどこも乗客離れで経営が厳しく、特に首都圏発着のフェリーは川崎−宮崎航路が廃止されたばかりなのに、つい先日
には横須賀−大分航路も廃止になってしまった。
この航路だけは今後も頑張って欲しいものだ。

          

苫小牧港接岸のアナウンスに下船準備を始める。
どうせバイクは一番最後なので慌てて車両デッキに降りても仕方がない。
ゆっくりと荷物をまとめ、おもむろに階段をおりて車両甲板に出ると乗船時に比べ随分バイクが増えている。

自分たちが乗船した後からもライダーは到着していたようで、40台ほどのバイクとライダーが下船合図を今か今かと待ち構えている。
外の天気は生憎なことにすでに雨が降っているらしい。


朝食バイキング

なかなか朝から1000円分も食べられるものじゃないし
割高感は否めない。
海上は穏やかだが空は厚い雲に覆われている。
下船待ちの瞬間はいつもワクワクするけれど、外は生憎の雨。
蒸し暑い車両甲板で合羽を着こむと汗が噴き出す。

合羽を着ての上陸となったが、気温は寒いと言うほどではない。
取りあえずフェリー会社のキャンペーンで乗船券提示でリッターあたり3円安くなるスタンドへ向かい給油を済ませた。
まだタンクには半分ほど残っているが、もともと苫小牧はガソリン価格が道内では安いし、プラス割引があるのでは使わない手はない
でしょう。

今回は初めて無料開放中の日高道を使ってみた。
沼ノ端西から鵡川までだが、一般道を使ってもさほど流れる速さは変わらないが、信号が無い分やはり所要時間の短縮にはなるようだ。

もともとこの区間は景色も単調で見るべきところも無いし、日高道は高架である分多少は眺望も良いので無料の内は積極的に使った方
が正解だろう。
鵡川で国道に出て、道路際の店でシシャモの干物を購入。
2年前にも立ち寄り、同じようにオスのシシャモを買ったが、今回も安くて大きいオスを選択。
これは今晩のつまみだ。

R235(浦河国道)に面した「めぐみ水産」
判りやすいから立ち寄っただけで、別にお勧めという訳ではないが。

2年前に立ち寄った時より品数は少なかったようだ。
シシャモの漁期は10月なので、この時期はイマイチなのかな?

ここから沙流川沿いをゆるやかに上り続け、今日の目的地の沙流川キャンプ場を目指す。
雨はほとんど上がり、順調に流れる日高国道を淡々と走り続けた。
17時前に予定通りキャンプ場に到着。
ナビが案内してくれるので、まったく悩むことなく到着したが本当に楽だね。

受付で500円を払いバイク乗り入れ自由のフリーサイトで場所を選ぶ。
すでに炊事棟の屋根の下でテントを張っているチャリダーもいるが、さすがに私のテントではスペース的に厳しい。

そこそこ雨をしのいでくれそうな大きな木の下に場所を決めて設営を開始したら、急に雨脚が強くなってきた。
慌ててテントを立てて荷物をテントの中に放りこむ。
この雨では前室で食事をするようになるので、雨対策に今回デビューのミニタープを張ることにした。
もっともこれは後で裏目に出る事になるのだが・・・

今日は途中でシシャモ以外の買い出しをしていなかったので、自分にとって無くてはならないビールが無い。
ビールが無くては夕食も始まらない(笑)ので買い出しに行きたいが、どうも近くに適当な店がなさそうだ。
(もっとも翌日すぐ近くに有った事を知るのだが)
仕方ないので近くの日帰り入浴できる「ひだか高原荘」に行き、自販機で1本500円もする缶ビール(500ml)を2本買ってテントに戻った。

温泉に入るかはちょっと迷ったが、船でも風呂に入っていたし今日はいくらも走っておらず疲労もないのでやめておいた。

 ビールのつまみにはピッタリだ!

雨は暗くなるにつれて勢いを増してくる。
タープの下にいても雨が横から吹き付けるので、前室で飯を炊きながらシシャモを焼いてビールを飲む。
初日の夜からどうも盛り上がらないキャンプだ。

雨量が増してくるに従いタープの屋根に雨水がたまり、時々水を幕体を持ち上げて流さないとタープがつぶれそうになってくる。
度々その作業を繰り返したがアホらしくなって結局タープを外してしまった。
せっかく設営したタープは何の役にも立たなかった訳だ。

テントというのは当然ながら天井が無いので雨の音はかなり大きく響く。
夜中に何度か雨音で目覚めたが、突然サイレンが鳴り響き上流のダムが放水を行うので注意するようにとの放送が近くのスピーカーから
繰り返された。
キャンプ場は放水の影響は無いだろうが落ち着かないことこの上ない。

雨の日は広い前室は本当に重宝なんだが・・・
タープは雨水が貯まりつぶれそう


INDEX     NEXT