中禅寺湖エコラン・蕎麦屋巡りツーリング

2007年5月19日・20日

トランザルプは購入依頼どのようなルートでもほぼ20km/L程度の燃費で推移してきた。
しかし人によっては27〜8km/L走る方もいるようだ。

プラグをイリジウムに交換しガソリン添加剤を注入したのを期にエコランを心掛けて燃費記録更新にチャレンジすることにした。
走行方法の注意点は急なアクセル操作を行わない事と、高速でも80km走行を心掛ける事を肝に銘じた。

トランザルプの燃料タンク容量は18Lでうち2.9Lがリザーブ。
但しリザーブになってからすぐに入れても15L入った事が無い。
一応満タンで17Lと計算しておいた方が安心だろう。

自宅から目的地の中禅寺湖までは往復約400kmなので計算上は24km/L以上で走れば無給油で往復できる計算になる。

出発時は前回給油した状態から2km走っただけなので、ほぼ満タン状態だ。
首都高、東北道と80km、4500回転キープを心掛けて走る。
並走する車、すべてに抜かれていくが、エコランというテーマがあると不思議と飛ばそうという気持ちにはならないものだ。
それに疲れ方も少ない。

今回はあちこち走り回ろうというのではなく、景色の良いところでキャンプがしたいというツーリングだが、ついでに行き帰りに
美味しい蕎麦を食べたいと思っていた。

行きは同じトランザルプ乗りの”まっく”さんのBlog「トランザルプと道端の雑想で紹介されていた日光例幣使街道、文挾駅
近くの鋏蕎(さみそば)に立ち寄ってみた。


到着したのは10時45分で店はまだ準備中だった。
店自体は開いていたので何時から開店かと聞いたところ11時からとのこと。
すぐ目の前に農産物直売所があったので、冷やかし半分に時間つぶしをしていたが、美味しそうなのでついつい山菜おこわを
買ってしまった(これは夕食に食べた)


11時になったのでお店に入り天もり(大)900円を注文。
そばの解説はまっくさんのBlogが的確なので参考にして欲しい。

数種類の野菜の天ぷらと蕎麦にヤクルトのおまけ付きで900円だから割安だ。
味はもちろん満足いくもので、また前を通ったら立ち寄りたくなるレベルだった。


その後いろは坂を登っている最中にトラブル発生!
小雨交じりの天気で路面は濡れてはいたが水が浮いているような状態では無かったが、明智平まであと少しの地点の
カーブで突然後輪がグリップを失い、あっという間に転倒。
そのままガードレール近くまで数メートル車体が流されてかろうじて止まった。
あまり速度を上げていなかったので怪我はまったくせずに済んだが、バイクは転倒時にチェーンが外れてしまった。

もともとチェーンは伸びてはいたが2週間前に調整していたので確認せず出発してしまった。
チェーンはすぐはまったが、相当ゆるい状態だ。
すぐ横を走っていたライダーも止まって心配してくれたが、何とか自力で再出発できそうだ。
車体はカウルに傷が付いた以外はブレーキレバーが曲ったが操作が出来ない訳ではないし、予備のレバーは携行してある。

道路脇に停めて出発準備をしていると道路公団の車両が通りがかり事故の通報をしたか?と聞いてきた。
道路にオイルが流れているとの通報があったらしい。
転倒した現場にはウインカーレンズの破片も散在している。
どうも直前に事故があってオイルが路上に浮いていたようだ。

大事にならずにこうして記事を書いていられるが、一歩間違えば後続車に轢かれたり、谷底に転落する可能性も有ったわけだ。
リスクはどこに存在するかわからない。
くれぐれも注意しなくては。

そんなトラブルがあったため予定していた菖蒲が浜キャンプ場に到着すると、もう走る意欲は失せていた。
早々に湖畔のサイトにテントを張ると昼間から発泡酒缶を傾け、お昼寝タイムと洒落こんだ。
風は強いが暑からず寒からず実に爽やかだ。
まだキャンプ客もまばらで実に静か。

「たまにはこんなのもありだな」と一人つぶやき徐々に暮れなずむ湖畔を眺めながら持参の白ワインを1本飲みほしていた。

ここのキャンプ場は目の前が中禅寺湖
良いロケーションに設営できた
今夜のひとり宴会場
この日がデビューのヤフオクで落札したランタン



早々に寝ついたせいで夜中に何度も目覚めてしまった。
さすがに1000mを超える高地なので夜中は冷え込む。
それでも寝袋にくるまっていれば耐えられない寒さでは無い。
2時間ほどの間隔で寝たり起きたりを繰り返しながら朝を迎えた。
夜明け前から鳥の鳴き声が響き渡り、時間帯とともに鳴き声の種類が変って行く。

外に出て刻々と変化する夜明けの湖面を撮影すれば思わぬナイスショットをものにできるかもしれない?
とは思いつつ朝の寒さにテントから出る気力が湧かない。
ようやく踏ん切りをつけて外にのそのそと這い出る。

夜明けを迎えた中禅寺湖
少し青空も見えるが
男体山にはまだ雪が残る
どんよりとした雲が垂れこめる朝だ

ゆるゆるのチェーンでは林道などもってのほかなので、今日は大人しく帰るだけだ。
急いで撤収しても仕方がないので、のんびりと朝を過ごす。
昨夜の残りの食材を鉄鍋に放り込み、わずかに残ったワインを入れて適当に塩コショウで味付けをしてグツグツと煮込む。
時々小雨がぱらつく寒い朝には熱々の鍋は嬉しいものだ。

静寂に包まれた朝のサイト
意外とイケてたりして(笑)

チェックアウトタイムぎりぎりの11時にキャンプ場を出て、ゆっくりと第二いろは坂を下り日光街道の杉並木の間を60km/hを
キープしながらのんびりと走る。

                               日光街道(旧道)の杉並木

日光街道の水無というところで道端にはためく「蕎麦処」の幟に誘われて細い露地道を入り湧水庵という店に寄ってみた。
日光から宇都宮方面に向かい大沢ICの少し手前あたりになる。
まったく予備知識なしで辿り着いた店だが店の前の駐車場は車でいっぱいだ。
ちょうど12時頃で一番混む時間帯だったのだろうが、なかなか人気な店のようだ。

  
店の前は大きな砂利敷きの駐車場               そして目の前は開放的な風景が広がる

順番待ちの名前を書くと7組くらいは前にいる。
まあ帰り道を急ぐわけでもなし、のんびり待つことにしよう。
水無という地名とは裏腹に店の横には湧き水が流れ、その周囲を散策できるようになっている。

山女が泳いでいた

のんびりと水辺を眺めていると待ち時間も苦にはならない。
そうこうしているうちに順番が来て店内に案内された。

注文は
        
                       大もり(650円)と天ぷら盛り合わせ(400円)

しいたけ、かき揚げでボリュームたっぷり。
そばはこの値段でこの量が!?というくらい、これまたたっぷりの盛りで天ぷらは無くても良かったと思う位だった。

待たされて入ると、ついもりそばだけでは勿体無い気分になってしまうのは貧乏性なのだろう。

麺の切り方が不揃いなのは素人っぽい感じがしたが、味、歯ごたえは地元の人の人気を集めるのも納得。


そばつゆのお代わりが付いてくるのもうれしい

今市というのは関東屈指の蕎麦どころだそうで、またひとつ勉強になった。
今年の新そばの時期は栃木、会津、山形と蕎麦食いツーリングでもしてみようか、なんて思いながら店を後にした。

帰りも日光宇都宮道路・東北道と走り蓮田SAを過ぎたところで燃料はリザーブに突入したが、その時点での走行距離は350km。
残り3Lで最低でも60kmは走れるはずなので目標の400km無給油走行ははクリアしたようだ。

首都高に入り、時間も早いので西葛西の行きつけの床屋に立ち寄ったため、西葛西で給油したが走行395kmで給油量は15L。
燃費は26.3km/Lを記録した。


行きつけの床屋のマスター
口は悪いが腕は確かだ

カタログスペック通り18リットル入るのであれば計算上は470km強走行できることになる。
これは結構すごい数字だ。

今回はサイドパニア装着、シートにテントを入れたバッグを乗せての重量装備だから、もう少し身軽な装備で挑めば28kmも夢では
無いような気がしてきた。
しかもチェーンが伸びきっていて駆動ロスも多少あったと思うし・・・
そうすれば無給油500kmも可能?
いずれ予備燃料を携行してカラカラになるまでチャレンジ走行してみるか。


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