6月3日(日)晴れ


ここのキャンプ客の大半は登山客なので皆行動開始が早い。
私も5時ころから起きていたが、あまり早い時間に林道に行ってもしかたないのでコーヒーを飲み、昨夜の残り
のチャーハンを食べたりしながらのんびりと過ごしていた。
それにガソリン残量が少ないのでスタンドが開く時間に合わせて行動開始したほうが賢明だという事もある。

    廻り目平キャンプ場



それでも7時半にはキャンプ場を出て相木川上林道に向かった。
もちろん荷物はテントの中、ここのキャンプ場は夕方まで使う事ができるので撤収を急ぐこと無く荷物を置いて
行けるのがうれしい所だ。

相木川上林道の入り口に差しかかる前にガソリンはリザーブになってしまったのは誤算だった。
林道の長さはは15kmだが途中の分岐から先はピストンになるので往復の距離を考えなければならない。
計算上はまだ60kmくらいは走れるはずだが一抹の不安は残る。

三国峠に向かう県道から左側に林道入り口がある
ゲートは閉まっていなかった
いい感じのダートが続いていく
入ってすぐに山菜取りの車が数台停まっていた
細かな落石があちこちにあるが走行には支障なし
たまにマディな路面も登場
こういう場所ではいつ落石があるかわからない
のであまり止まりたくはない
パウダーっぽい路面もあり変化に富んでいる

展望が開き始め眼下に白いビニールが光る
野菜畑が見えはじめた
全区間対向車は1台も無かった
分岐地点に到着
直進すると5kmほどで行き止まりとなるはずだ
ガソリンの不安が無ければまっすぐ行きたい
ところなんだが・・・
左側は川上村に抜けるルート
今日は左に進む


しばらく浮き砂利区間が続いた
幅も広く走りやすい
快適なダートだ、ひゃっほー!!
ただ山菜採りの人には十分に注意して走った
道は渓流に沿って下って行く
きれいな渓流が心を癒してくれる
この時期の森の緑は本当に美しい
いきなり民家の脇に出て終点だ
すぐに県道に出てきた
早速スタンドで給油して・・・

近くの森の交流館のトイレを借りて、ついでに県天然記念物の川上犬を見てきた。
柴犬を少しコロコロした感じで可愛かった。
カメラをバイクに置いてきて写真を撮れなかったのが残念だったな。

相木川上林道は多少は深砂利の部分もあるが、ビッグオフでも楽に走れ、それなりに路面も景観も変化があり
なかなか楽しめる林道だった。
中津川・相木川上・川上牧丘と連続すると40kmくらいのダート区間が楽しめるのでなかなか良いコースだ。

そのままキャンプ場に戻るのももったいないので、付近を探検してみるることにした。
近くに村営の牧場があるらしいので、まずそこを見てみよう。
看板に従い牧場入り口まで行ったが残念ながらゲートが閉まっており入る事はできなかった。
しかし付近の畑はマルチングのビニールに一面覆われて、独特な光景を見せてくれたので無駄足とは感じなかった。

森の交流館
県道沿いを千曲川が流れる
高原野菜の畑
白いビニールが光を反射する

続いて千曲川の源流域に行ける道があるので、そちらに向かってみた。
ここにも意外なほどに高原野菜の畑が広がっている。
川上村は山の中だが意外と平地が多く、それが高原野菜の栽培地として発展した要因になった事が良くわかる。
途中からダートになったがすぐに広い駐車場に到着。
駐車場には意外なほど多くの車が止まっていた。

ここから源流まではトレッキングコースになっており、多くの人がここに車を停めて歩いていくようだ。
皆が向かう峠方面では無く、水音がする川の方に降りてみようと思った。
結構急な斜面で途中には転落したのか、バイクの残骸が引っ掛かっていたりする。
慎重にコースを選び水際に降り立った。
勢いよく流れる水が驚くほど透明だ。
なんとも言えない美しさ。
渓谷を覆う木々の緑、岩肌の苔の緑の深さ、見上げる空の青さ。
そのすべてが水の美しさを際立たせてくれる。

しばらくその場でとびきり濃く感じる空気を吸い込みカメラを構える。
この流れがやがては犀川と合流し信州を貫き、やがて信濃川と名を変えて日本最長の大河になり日本海に注ぐ
わけで、その大元はすぐ上流にあると思うと行ってみたい気持にもかられるが、今日のところはここまでにして
おこう。

帰り道で目の前をイタチが横切って行った。
昨日はサルとキツネも見かけたし、やはりこのあたりは自然の恵みがまだ十分に残っている。
写真を撮れればいいのだが、動きが速く一瞬で視界から消え去ってしまうので、とてもカメラを取り出している暇など
ないのが残念だ。

キャンプ場に戻り撤収すると帰りも善慶庵で蕎麦を味わった後、信州峠を越えてラジウムラインから明野町を抜けて
甲府中央から中央道に入り、調布で降りて多摩川沿いを下って帰ってきた。
意外と広い畑がある
新緑が美しい林
林の中を水の音がする方へ進む
沢へは斜面を下っていく
中央に転落したバイク
苔が美しい
沢に降り立った
息を飲む美しさの水
大きな駐車場は満車状態だった
この岩が見えるとキャンプ場はすぐだ
昼食は絶品の川上十割そば
善慶庵
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