やっと解禁 R352を攻略せよ

2006年10月8日(日)

例年そうだが今年の秋も嬉しい事に毎月3連休がある。
となれば1泊では行きにくい場所に遠征したいところ。
どこへ行こうかな?と考えていたところに6月のツーリング先で知り合ったまっき〜さんとの掲示板のやりとりから
今年になって理不尽な二輪車通行止めがやっと解除されたR352を走ってみようかという話になった。
R352は新潟県の小出を起点に枝折峠を越えて奥只見湖から福島県の桧枝岐に入り、会津高原でR121に合流
して終わる、まさに秘境を走る国道で非常に魅力的な道なのだが、新潟県側が国道であるにも関わらず二輪車は
通行止めであり長い間バイクでの通りぬけが出来ないルートになっていた。
奥只見地方は豪雪地帯として知られ、スキー場も冬季は積雪が多すぎて閉鎖になり春先から営業するほどだ。
従って11月になると降雪の恐れがあるので10月初旬のこの時期がベストだろうと、この3連休の初日にアタック
する事にした。
8時半に小出インターで待ち合わせR352と分岐する林道を攻めて、昼は桧枝岐で蕎麦を食い奥会津のキャンプ場で
一泊して解散。
私はそのまま北上し会津の峠越えを楽しみながら、もう一泊キャンプして帰る予定だった。
しかし週のはじめからジワジワと二つの台風が日本に接近し、どうも土曜日はかなりの雨になる予報。
ここは慎重を期して日程を一日ずらし日、月(祭)の一泊に行程を短縮した。

幸い台風は小笠原近海で消滅し、予報では土曜日の午前中から天候は回復するはずだった。
8時に関越小出インターに行くために早朝4時に出発し首都高、外環、関越と走行するうちに明けて来た空は快晴。
台風の名残りか風は強いが順調に進んでいく。
ETC早朝割引50%が適用される100km以内の距離になる東松山で一度出て、再び東松山から今度はETC通勤
割引50%を使いぎりぎり100km未満の六日町インターまで関越を走る。
徐々に空に雲が増えていたが赤城高原SAでポツポツと雨が落ちてきた。
確かに予報でも新潟県は午前中は雨が残る予報にはなっていた。
しかし寒い、半端なく寒い。
しばらくは雨の中の走行になる事を覚悟して防寒も兼ねてカッパを着込む。

水上あたりで雨は本降りになり、関越トンネルを抜けて湯沢はもう台風並みの雨になっていた。
激しい雨が横殴りに叩きつけて、時折吹く横風はバイクの挙動を著しく不安定にさせる。
消えたはずの台風がワープして現れたみたいな天気だ。
六日町からR17を走り、ほぼ定刻にまっき〜さんが待つ小出インター出口に到着。
彼とは静岡県の道の駅で15分ほど話しただけで、その時以来初めて会うのだが非常に話しやすく、初めて一緒に
走るような感じがしない。

早速R352に入ると奥只見湖へのバイパスであるシルバーライン(有料道路)入り口前のGSで給油する。
シルバーラインはほとんどがトンネルで奥只見湖の入り口、銀山平まで20分ほどで行けるのだが、この道路も二輪車通行止め
でR352が解禁されたあとでも未だに二輪車通行止めは続いている。
従って我々は3倍くらい時間がかかる峠道を抜けて銀山平に出なくてはならない。
晴れていれば面白くも無いトンネル道路なんかに金を払って通る気はサラサラ無いが、この雨だと通行禁止がちと恨めしい。
大湯、栃尾又、駒の湯という秘湯地帯が続く道はやがて長期に渡り二輪車の通行を拒んできた道に入る。
狭く急なカーブの連続で道はどんどん標高を上げていく。
道は狭く4輪ではすれ違いが不可能な幅が大部分だ。
降り止まない雨の中、枝折(しおり)峠に到着。
峠の駐車場には登山客と思われる車が数台停まっていた。
こんな天候での登山なんて無謀なんじゃないの?
雨と霧で視界の開けない峠で数枚の写真を撮って先に進む。
ここから奥只見湖までは下りになる。
銀山平には昭和53年に会社の慰安旅行で来たことがあるが、それ以来だから何と28年ぶりということになる。
その時は奥只見湖(銀山湖)で遊覧船に乗ったり、ちょこっとトレッキングをして万年雪の雪渓に驚いたりと楽しかった
思い出がある。
訪れた時期も丁度今頃だったと思う。
しかし今日は遊覧船などと言う天気ではない。
楽しみにしていた林道もリスクが大きすぎるので断念することにした。
となると思う事は早く桧枝岐に出て蕎麦と温泉だ。


枝折峠には車5台ほどの駐車場があります
峠の標識の前で記念写真まっき〜さん
奥只見湖が見えてきた
雨は時々小止みになる このまま上がってくれ!
相変わらず過積載です
たまに2車線幅もあるが大部分は1車線幅


湖に沿って続く道はあちことで水溜りが出来、通過するたびに足を上げて走らないと靴が水浸しになってしまう。
もちろん靴は防水なので水をかぶってもどうと言う事は無いが靴とカッパの隙間から靴の中に水が入ると厄介だ。
大した深さは無いだろうと油断すると意外とステップまで潜るくらいの深さがあったりして、面白いが徐々に靴の中に
浸水して来てしまったようだ。
コーナーの各所で沢水が道路を横切っている。


コーナーの至る所にあった標識。
もちろん最近出来たばっかりの標識のはず。



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